Chicago (シカゴ)

ルート66の最終地点がシカゴです。普通は東から西へ、というのがアメリカ的なので、本当はスタート地点という扱いになっています。日本でいうと、東京が起点になって、鉄道の上りと下りが決まっているような感じです。シカゴといえば何を連想されるでしょうか。ミュージカルでしょうか。ジャズでしょうか。日本ではあまり知られていませんが、生地の厚いピザはシカゴ生まれです。イタリアのピザは生地が薄いのが普通です。それに対し、シカゴで厚い鉄鍋で焼いた通称panpizzaがthick doeの発祥とされており、今もそれを名物にしている店があります。
また最近ではあまり話題になりませんが、シカゴといえばギャング。そのギャングの親玉がアル・カポネです。日本ではカポネといいますが、英語ではCaponeなのでカポーンと発音されます。アメリカの禁酒法時代、闇の酒はギャングの資金源で、その摘発を巡ってのFBIのエリオットネスとカポネ一味との銃撃戦はテレビドラマや映画「Untouchable」で有名です。日本でも映画の聖地が観光地になっていますが、シカゴには映画の舞台となった場所の観光地があります。
またジャズといえば、ラグタイムとかビッグバンドジャズなどのシカゴの白人ジャズに対して、ニューオールリンズの黒人ジャズというのが古典ジャズの分類です。日本には戦前からジャズは入っていましたが、それは一部で、大きく広がったのは戦後です。歴史順など無視していろいろなジャズがどっと入ってきました。ジャズだけでなく様々なアメリカ音楽の洪水でした。ジャズの発祥の地はルイジアナ州のニューオールリンズです。しかし、1900年代初頭の民族大移動で、何百万人もの黒人労働者が南部からシカゴのような繁栄している工業都市に職を求めて移動してきたのです。1920年代にシカゴにやってきたルイ・アームストロング、キング・オリバー、ジェリー・ロール・モートンなどのニューオールリンズスタイルのミュージシャンは、サウスサイドのナイトクラブ、ブルースクラブ、ジャズクラブで演奏し、シカゴのジャズスタイルを確立しました。シカゴのブルースとともに発展したこの2つのローカルな音楽ジャンルは、ロックンロールやポップスといった現代のジャンルの基礎となっています。
シカゴには今も老舗のジャズクラブがいくつもあり、ジャズファンには1つの店から次の店へとプレイヤーとお客が一緒に移動しつつ、一晩中飲み歩くナイトジャズツアーが人気です。さっきまで隣で飲んでいたお姉さんが突然ステージに上がって、見事な演奏を披露するなどのサプライズや、リクエストによって、その場のセッションが組まれたりして、どこまでアドリブなのか、事前に準備されていたのかわからないのも魅力です。今回の家族連れのドライブでしたので、参加できませんでしたが、20年後の再訪問では、前もって昼寝をしておき、徹夜セッションを楽しむことができました。明け方に、アルコールとジャズに酔った頭で、ホテルに帰る道はなんともいえぬ感動がありました。シカゴは別名Windy Cityというくらい、風が強く、冬は零下になる寒い地域です。そのため、夏こそが楽しめる街です。
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