アメリカの紅葉


十三夜の月のイラスト

ちょっと時期はずれで恐縮です。ニューヨークはかなり北にあるので、秋の訪れが早いのです。そこで秋が深くなる前にLAに戻る必要もあり、まずは次の目的地、ロチェスターに向かいます。途中、グランドキャニオンと並ぶ観光地、ナイアガラの滝を見物に行きました。ナイアガラの滝はアメリカとカナダの国境にあります。まずはBuffaloという街を目指します。その途中に通った、今は町の名前を忘れてしまったのですが、紅葉の美しい街をいくつも通りすぎました。紅葉というと、なんとなく日本の秋のイメージでしたが、ニューヨーク郊外には紅葉の名所がいくつもあります。

日本のモミジやカエデのような広葉樹はありませんが、レッドカエデという大きめの葉の大きな木、フウの木、オークなどのコナラなど大きな木が紅葉し、並木や山全体が黄金色になる景色は壮観です。また植民地時代の古い教会や小さな宿屋、レストランが残っていて、その脇に立つ紅葉した木々は絵葉書のような美しい景色です。いわゆるニューイングランド地域と呼ばれる、イギリスがアメリカ大陸に進出した時代の建物と紅葉の取り合わせは、日本の古民家と紅葉の取り合わせと同じです。教会と寺という対比も共通するものがあります。都会から大勢の観光客が押し寄せるのも同じです。そして歴史を感じるのも共通しています。それぞれの国で、自分の国に独特と考えているのもおかしいです。良いものは自分だけで独占したい、という気持ちの表れかもしれません。

ただ日米ではサイズの違いがあります。日本はこじんまりとしたものが中心ですが、アメリカは何もかも大きくて広いです。紅葉も全山どころか山脈全部が紅葉します。日米それぞれに良さがあるのですが、実際に見てみないとそれがわからないかもしれません。ニューヨーカーも山や川のある自然の豊かな場所にハイキングに行ったり、ドライブにいくのが楽しみのようです。都会のビルの多い所に住んでいると、自然がほしくなるのは当然でしょう。

エンタメの多い都会に憧れるのは、普段、田舎に住んでいる人々です。お互いに非日常を観光したいわけです。今、インバウンドで日本にやってくる人々は、銀座や渋谷に来るのは田舎の人々ですから、マナーが悪いのも当然かもしれません。どこにでも放尿したり、ゴミをそのまま捨てるのは田舎では当たり前なのでしょう。反対に、日本の田舎にやってくる人々は、自分の国の田舎にはない原風景に憧れてくるのでしょう。西洋人がディズニーランドにまったく興味を示さないのは当然で、自国に城などいくらでもあるからです。アメリカのフロリダのディズニーランドには大きな日本庭園があり、かなり人気があります。そこにはミキモトパールなどの御土産店もあります。日本人からすると違和感だらけですが、現地人にとっては、おもしろいわけです。「ないものねだり」と言ってしまえば、身も蓋もないのですが、人の好奇心というのはそこにあるわけです。観光地で驚いたり、がっかりすることが、楽しみの1つであり、正しい姿などと解説するのは野暮なことでしょう。

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