【特別講座】Useful Signs

Useful Singns とは

  • 語彙中心の直感的でわかりやすい誰でも使える手話です。
  • 子どもから高齢者の方まで映像を見て学ぶことができます。
  • LEVEL1からステップアップしていくことで、自然に手話を身につけることができます。

現在ご利用いただいている手話技能検定試験は7級から1級まで、下から順番に、学習レベルに合わせて、ご受験いただくシステムです。これは手話学習の結果の到達度を測るための制度です。

Useful Signs 検定は、基本的に学習レベルに関係なく、実用的にご自分の必要な程度に応じて、Useful Signs ~つかえる手話~ を学習し、その到達度を測ってお知らせするシステムです。

手話検定は、学校や講座で手話を学習している方が自分の到達度を測る目的で受験していただくいろいろな検定試験と同じタイプの試験で、資格としてご利用いただくために合否判定をいたします。

一方、Useful Signs 検定は、学習動画により自分で学習していただきその結果を測るところが違います。

従って合否判定はせず、点数だけをお知らせします。手話学習とテストが一体化したシステムなのです。

忙しくて学校に通えないけど手話が学びたい、自分の住んでいる地域には手話講座がないという方々にスマートホンやインターネットで学習できるようになっています。受験もインターネット受験ですから、わざわざ会場まで受験しに行けない方に向いています。

受験は有料ですから費用がかかりますが、学習だけなら無料です。これは実際に Useful Signs ~つかえる手話~ を広めたいという考えだからです。

(1)試験範囲(LEVEL1と6、7級)

手話技能検定は試験範囲を予め公開し、試験範囲の中から出題するという他の語学系検定試験にはない画期的な方法をとっていますが、その試験範囲の中に、手話には必要な指文字が入っています。

指文字は手話学習の最初に習うことが多いので、比較的簡単だと思われてきました。手話技能検定でも6、7級という下位の級から試験範囲に設定されています。ところが手話技能検定での成績を分析したところ、上位級でも指文字問題の成績がよくないことがわかりました。つまり、実用面において有効であっても、学習が難しいということです。

そこで Useful Signs 検定 LEVEL1では思い切って指文字をなくしました。

(2)受験方式

手話技能検定は、6級以上の級は個人を対象にした会場受験が中心で、学校や手話サークルを対象とした任意の会場で受験できる集団受験もあります。

Useful Signs 検定では会場受験はなく、個人や5名以上の集団を対象とした受験方式だけになっています。会場準備などの手間や人件費がなくなったため、受験料が安くなることを想定しています。

またいつでもどこででも受験できるメリットもあります。受験結果の成績は、暫定的に郵送といたしますが、将来は受験料の課金や成績もインターネット利用を想定しています。

(3)手話を学ぶ目的

これまで、手話を学ぶ人の多くは、手話通訳者になること、あるいは手話サークルなどで聴覚障害者の人たちと交流することを目的としてきました。

実際、現在ある手話関連試験は手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)を頂点とした検定試験であり、手話技能検定もその一つと位置づけられてきました。

Useful Signs 検定は、学習目的と対象をまったく変えました。

「手話はろう者の言語」というスローガンが社会的に普及した結果、ろう者のために聴者が手話を学ぶことが当たり前のように考えられてきました。

しかし、聴覚障害者人口全体の中で、ろう者の数は少なく1割にも満たないのです。聴覚障害者のほとんどは中途失聴者や難聴者であり、日本語を母語(幼少期に自然に獲得する言語)とする人たちです。

そして近年急激に増えているのが、本人は聴覚障害者だと認識していない高齢者です。高齢者は「耳が遠くなった」と感じていて、実際に生活にも不便をきたすことが多いのですが、自身は障害者だとは思っていません。

こうした日本語を母語とした人たちには、手話は対象外と思われているのが現状ですが、高度な手話ではなく、ジェスチャーに似た手話なら、便利に活用できそうです。

Useful Signs ~つかえる手話~ はそうした手話を厳選し、学習していただくことを目的としています。

ろう者の手話を学ぶ人はろう者のコミュニケーションを支援しようとする人です。それはそれで大切なことです。

Useful Signs ~つかえる手話~ の考え方は、将来の自分にも役立つことを前提としています。なぜなら、若い人が手話を習うことで、中途失聴者・難聴者・高齢者を支援し、さらにその人自身が高齢化などにより難聴になり、あるいは高齢化した時、今度は支援を受けることができるようになるからです。

いわば「助け合い手話」です。世代間相互扶助という考えです。若いうちに手話を学習し支援することで、手話の習熟度が高ければ高いほど、自分が支援される側になった時のメリットも大きいのです。

言語は常に変化していて、同じものがずっと続くということはありません。

流行語もすぐに死語になったり、次々に新しい語が生まれたりします。こうした日常的な変化の中で、外国語の影響も多くあります。英語が翻訳されて入ってきたり、そのままカタカナ表現にされたり、最近はアルファベットの略語まで使われるようになってきました。こうした言語が外国語と混じり合うことを専門用語でハイブリッド化といいます。

手話は音声言語の影響を常に強く受けます。手話が発生した時点から、聴者の言語と混じり合って作られてきました。手話が発生した段階では、ジェスチャーに近いもので、周囲の聴者も直感的にわかるような仕草でした。現在の手話にもその名残が多く見られます。

現在の手話は、語彙(単語)としてかなり発達しており、学習しないと直感的には理解できないほどですが、手話通訳制度が生まれる前の手話は語彙が少なく、ジェスチャー的な表現の割合が非常に多かったのです。

そのため、昔は手話が言語ではないと考えられ、手真似(てまね)と呼ばれていました。

現在の手話は、手話通訳の必要もあって、日本語からの借用が急増し、日本語とのハイブリッド化が急激に進んでいます。この高度に発達した手話は、難聴者や高齢者など、聴覚障害になってから日の浅い人には学習が困難です。

そこで Useful Signs 検定では中途失聴者・難聴者・高齢者の方々にもできるだけ直感的に理解できそうな語彙を選定しました。

手話の専門書では、手話がどんな要素から組み立てられているかについて、いろいろな立場から説明されています。手話の語についていえば、手話の音素や手話の形態素、手話素などの専門用語が出てきて、専門家以外にはわかりにくい内容になっています。

手話の文法の話になるとさらに複雑です。さらに問題なのが、「手話には文字がない」ことです。文字がないため、辞書にする時、見出し語ができません。

それで手話辞書のほとんどが、日本語から手話を引くようになっています。これは日本語手話辞書です。

英語学習では英和辞書と和英辞書を利用しますが、どちらかというと英和辞書を使うことが多いでしょう。ところが手話学習では和英辞書に相当する日本語手話辞書しかなく、英和辞書に相当する手話日本語辞書がほとんどないのです。その原因が手話に文字がないということなのです。

それでは不便なので、専門家の間では特別な表記記号を用いたりしていますが、その学習はとても大変です。そこで、その表記記号の元となっている、手話の要素をできるだけわかりやすい表現にできないか、いろいろ工夫してみました。

まず手話を構成している要素を「手話構成素」とひとまとめにしました。

手話構成素として、まず誰が見てもすぐわかるのが、片手か両手かということです。これを「手の数」という構成素としています。詳しくは、学習動画を通じて学習して下さい。

Useful Signs 検定では、LEVEL1の段階で少しだけ手話構成素を学習していただくようにカリキュラムを設定しました。したがって試験問題にも手話構成素を訊ねる問題が含まれています。

Useful Signs 検定は、お子様から高齢者まで学習しやすく受験しやすい新しい手話の検定試験です。

まずは実際に学習動画をご覧いただき、Useful Signs ~つかえる手話~ を勉強してみてください。

学習動画はゲーム感覚で楽しみながら、手話が勉強できるようになっています。時々、専門的な言葉も出てきますが、知的なゲームだと思って楽しんでください。

せっかく学習した手話ですから、試験を受けて、実力を測ってみませんか?もちろん何度でも受けられます。合格・不合格が関係ありませんから、ご自分の納得いくまで何度でも。

一度学習しても、すぐ忘れてしまいます。できるだけ実際の場でもご利用ください。手話を学習すると表現が豊かになり、普段のコミュニケーションにも大いに役立つことでしょう。

忘れてしまったら、学習動画を見てください。忘れる→覚える→忘れる→覚える、の連続が実は学習なのです。

どの程度覚えたかな?と思ったら、受験してご自分で実力を測ってください。実力というのは本来、目に見えないものなのですが、受験により能力を見ることができるようになります。

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