International Sushi Day

June 18は国際寿司の日だそうです。日本の寿司の日は11月1日だそうですから、寿司とsushiは別のものですね。実際、日本に来た外国人が「本物のsushiを食べたい」といって寿司屋に行列するので、寿司とsushiが別物というのは本当です。実際、海外でsushiを食べたことのある人は実感していると思います。何も不思議なことではなく、ピザとpizzaは違いますし、カレーとcurryも違います。料理が外国に行くと違うのは当たり前のことです。ポピュラーになればなるほど、違いが大きくなっていきます。

英語版の解説（https://anydayguide.com/calendar/3162）によると、「The history of this holiday is rather simple and it has nothing to do with some certain offline event held in Japan or anywhere else in the world. In 2009 a guy named Chis DeMay created a Facebook Fanpage of sushi, and that page immediately attracted many sushi fans around the world. DeMay decided to start International Sushi Day on June 18 tagging it with the statement “Every day should be Sushi day, but like anything that is this amazing, it deserves a day unto itself”.」ということなので、ある寿司好きのアメリカ人がフェースブックに記事を載せ、それが拡散したのが始まりとか。本人は「毎日が寿司の日であるべきだ」と言っています。彼がいうsushiが日本の寿司なのか、アメリカ風のいわゆるカリフォオルニアロールなのかは不明です。カリフォルニアロールと呼ばれる所以は次のような解説があります。In the U.S, sushi was emerging from communities in Little Tokyo by the mid-twentieth century. It became popular among Hollywood celebrities which led to it gaining the public’s attention. What was once foreign to Americans became Americanized with the California roll that used crab and avocado instead of raw fish. In 2009, International Sushi Day was proclaimed for June 18. The idea came from Facebook and it took on a life of its own.（https://nationaltoday.com/international-sushi-day/）

今はなくなってしまいましたが、ロスアンジェルスにリトルトーキョーという日本人居住区があり観光地になっていました。そこにハリウッドのセレブたちがやってきて、生魚ではなくカニとアボカドのカリフォルニアロールが人気になったのが始まりだそうです。ノリが逆さ巻になっているのは諸説ありますが、普通ののり巻だと歯にくっつくのが嫌われたからとか。日本の海苔のようにパリッとしていなかったのです。元来、西洋には生魚を食べる習慣はほぼありませんでした。魚は茹でるか揚げるかで、たまにオーブンで焼いて食べます。ポルトガルの鰯のように炭火で焼いて食べるのは例外的です。肉に比べて魚はあまり食べない文化でした。ところが寿司文化が広がるにつれて、マグロを中心に海の魚を食べるようになり、一気に海産物に人気が集まったため、カリフォルニアのモンタレー水族館のようにスシ反対運動まで起こるようになってしまいました。スシは海洋資源の枯渇につながる、というわけです。確かにマグロが激減したのはスシブームの影響が大きいと思われます。しかしアメリカではマグロやカツオは料理して食べていました。イカもイタリア料理として食べていました。それをスシのせいにされても、と思いました。

ちなみに今年の6月18日は旧暦の五月朔日です。今日からようやく五月になります。