JAZZ


ジャズ

JAZZの"JA"が"January"(1月)の先頭2文字であり、"ZZ"が"22"に似ていることから、1月22日はジャズの日だそうです。NHK朝ドラの「ブギウギ」はジャズの1ジャンルです。ブギウギは1920年代後期にシカゴで流行したピアノによるジャズのブルース演奏スタイルの一種です。黒人がダンスをする際に演奏されたのが起源であり、ロックンロールの原点になったとされている音楽でもあります。低音部は1小節に八つのビートを規則的に刻み、高音部は装飾的な音型を即興で弾くのが基本とされています。ブギウギは1870年代にアフリカ系アメリカ人のコミュニティで発展し、のちにピアノデュオ、ピアノトリオ、ギター、ビッグバンド、カントリー&ウェスタン、ゴスペルへと発展していった歴史があります。それが戦前の日本に入ったのですが、本格的に流行ったのは戦後です。

ジャズの特徴はスウィングするリズムや、裏の音符の多いシンコペーションのあるリズム、そして複雑なコード、アドリブ(即興演奏)などにあります。ある意味、クラシック音楽の対極ともいえます。アメリカの影響で、ジャズが世界中に広まるにつれ、地元の音楽と融合しさまざまなスタイルが生まれました。ニューオリンズのジャズは1910年代初頭に始まり、それまでのブラスバンドのマーチなどと組み合わせたものです。それが1930年代には、アレンジされたダンス志向のスウィング・ビッグバンドのスタイルが日本にも知られるようになりました。日本でもルイ・アームストロングやデューク・エリントンなどの人気がありました。1940年代にはチャーリー・パーカーなどによるビバップが入ってきて、速いテンポで演奏される複雑なアドリブを多用する形となりました。日本ではビーバップというのは別の意味に理解されています。1940年代末には白人寄りのクール・ジャズ、1950年代半ばには黒人主体のハード・バップ、1950年代後半にはモードを音楽構造の基礎とするモードジャズが発展し、さらにアドリブが重視されます。1970年代前半にはジャズとロックのリズムを組み合わせたクロスオーバーが登場し、70年代後半にはジャズ・ロック・フュージョンへと変化しました。1990年代に入ると、ジャズ・ラップやニュー・ジャズなど、さまざまなスタイルやジャンルが登場します。ジャズの世界は今でも変化を続けています。

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