スカーフの起源

3月4日は「スカーフの日」だそうです。語呂合わせがまったく連想できなかったのですが、「日本スカーフ協会が三角形と四角形の「3」と「4」の数字を3月4日に見立てて記念日に制定しております。」(https://netlab.click/todayis/0304#34-3 ダレトク雑学トリビアより)だそうです。なぜ三角形と四角形かというと、「古来ヨーロッパのカトリック圏において、ミサの際に女性が三角形や四角形のベールを忘れないよう首に布を巻いていた」(同)だそうです。そういえば、カトリックのミサでは、女性が白いベールをしている姿が印象的です。ではなぜ、女性はベールをするのでしょうか。カトリック・ベール社の解説によれば、新約聖書の「コリント人からの第一の手紙」において、「第三項 キリスト者の集会において守るべき秩序について(11.2-34)典礼集会における女性のかぶり物」という項があり「キリストはすべての男の頭であり、男は女の頭であり、神はキリストの頭であるということです。すべて男は、祈ったり預言したりするときに、頭を覆うなら、自分の頭を辱めることになります。一方、すべて女は、頭に何もかぶらずに祈ったり預言したりするときには、自分の頭を辱めることになります。それは、髪を剃っているのと全く同じことだからです。女がかぶり物をかぶらないなら、ついでに髪も切ってしまいなさい。髪を切ったり剃ったりするのが、女にとって恥ずかしいことなら、かぶり物をかぶりなさい。男はかぶり物をかぶるべきではありません。神にかたどられたもの、また、神の誉れでもあるからです。しかし、女は男の誉れです。なぜなら、男が女を元にして造られたのではなく、女こそ男を元にして造られたからです。また、男が女のために造られたのではなく、女こそ男のために造られたからでもあります。ですから、女は、天使たちの思惑を考えて、頭に力のしるしをかぶるべきです」(https://www.catholicveilsha.com/veils_history_church_fathers_scripta.html)という部分があるそうです。フェミニズムが盛んな現代ではとても受け入れられない教えですが、カトリックが盛んな国ではどうしているのでしょう。逆に考えると、こうした女性の制約が厳しいから、女性差別からの解放という運動が盛んになったのかもしれません。ベールといえば、結婚式の花嫁の長いベールが知られていますが、あれにも由来があります。「古代ローマでは、赤いベール(すなわち赤い縞を備えたベール)は、新婚の女性と未婚の女性を区別するためのものでした。 キリスト教の、その最も初期の頃から、教会は乙女、キリストはその乙女に対する唯一の夫として表わされてきました。」(同上)「ベールは、変わらぬ貞節の義務を示していました。即ち最初には不法な性交の禁止、次いで結婚そのものを指すようになりました。 乙女らはこのベールを自ら手に入れるか、あるいは親の手からそれを受け取りました。さらにベールは未亡人により着用されるようにました。」(同上)日本人はそんな由来を知らず、ベールもスカーフもしていますが、とくにスカーフはブランドデザインのものが好まれているのも不思議な日本文化です。
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