十歳(ととせ)の祝い


コラム挿絵:2分の1成人式のイメージ画像

3月7日は語呂合わせがしやすいせいか、いろいろな記念日になっています。ミナ、サナ、などからいろいろ連想がききます。今回は語呂合わせではなく、3+7=10という計算型の記念日をご紹介します。十歳は二十歳の半分なので、半分成人まで達したというお祝いなのだそうです。「1/2成人式」という言い方もあるそうです。

そうなると、成人が18歳になった現在は、どうするのでしょうね。1+8, 2+7, 3+6, 4+5, 5+4, 6+3, 7+2, 8+1などいろいろな組み合わせがありえます。そもそも10にも多くの組み合わせがあったのですが、3+7を選んだ根拠は何だったのでしょうね。そういう厳密なことは抜きにして、よさそうな時期にする自由なところがいいのかもしれません。

十歳の祝いは、小学校でもされているようで、将来の夢を作文にしたり、記念撮影をしたり、大切な記念行事になってきているそうです。20歳の半分の年という意味で、「生への感謝。将来の夢を考える」そんな機会になっているようです。七五三は、子供が生き残ることが大変だった昔、ようやく大きくなった子供の成長を祝うという行事でしたから、意味はほぼ同じです。開催時期としての決まりはないようで、主に1月~2月(地域、学校によっては10月~12月)ということなので、必ずしも3月7日ではないそうです。七五三と違い、男女別でないところも現代的に受け入れやすいのかもしれません。十歳になるのも誕生日に個人差があり、同学年でも日にちが違いますから、4年生ということになっているとも聞きます。小学校では、保護者を招いて体育館や教室などで2分の1成人式を実施することが一般的だそうです。2分の1成人証書の授与のほか、子供から両親への感謝の気持ちを綴った作文を読み上げたり、成人した自分宛てのメッセージを読み上げたりといったことが行われるとのことです。

いずれにせよ、最近始まったことのようなので、古い世代には経験がないのも当然です。どの記念日でも業者が絡んでくるのは自然なことですが、写真館や和装店などが、盛んに広告をだしています。成人式と七五三以外の行事としていいのでしょう。成人後でも、入学式、卒業式、入社式、結婚式、葬式などの儀式に正装するのは、伝統を意識する良い機会です。これは世界共通のもので、キリスト教圏では、日曜着といい、正装して教会に行くことが行事になっていました。そして神父服、牧師服、尼僧服など宗教に服装はつきものです。裁判官は今でも法服を着ます。また制服の職業もたくさんあります。最近の学校は制服のところと自由服のところが分かれていますし、生徒の意見、先生の意見、保護者の意見もさまざまです。背景には費用の問題や経済格差の問題もあります。また性差別の問題もあります。一方でドレスコードという習慣が残っている文化もあります。服装には強いメッセージ力があるので、スポーツの世界でも、機能性だけでなくデザインも重視されています。子供のうちは服装制限はウザいだけかもしれませんが、大人になると従うようになります。十歳の祝いはそういうことを考えてみる良い機会かもしれません。

2025年3月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

コメントを残す