El Camino Real(エル・カミノ・レアル)

今回の旅ではできませんでしたが、別の機会に南カリフォルニアを訪れる機会があり、カトリック信者の同行者もいたので、El Camino Realを踏破するドライブをしました。El Camino Realはスペイン統治時代に築かれた「王の道」を意味し、カリフォルニア沿岸に点在する21のミッション(伝道施設)を結ぶ全長約1000kmの歴史街道です。もともとは先住民の交易路をもとに整備され、1769年から1823年にかけてフランシスコ会の宣教師たちによって築かれたミッション群を結ぶ役割を果たしました。現在では、道路沿いにベルのモニュメントが並び、車や徒歩で巡る観光ルートとして整備されています。
ヨーロッパにもエル・カミノ・レアルに似た巡礼の道があり、その代表格がスペインのCamino de Santiago(サンティアゴ巡礼路)です。これは中世以来続くキリスト教最大級の巡礼路で、現在でも世界中から多くの人々が訪れています。サンティアゴ巡礼の目的地は、スペイン北西部のSantiago de Compostela Cathedralです。ここにはキリストの使徒であるSaint James the Greatの遺骸が祀られているとされ、古くから信仰の中心地となってきました。巡礼路は1本ではなく、フランスやポルトガルなどヨーロッパ各地から伸びる複数のルートの総称です。その中でも最も有名なのが「フランスの道(Camino Francés)」で、ピレネー山脈を越えて約800kmを歩くコースです。
El Camino Realの中心拠点がMission San Juan Capistranoです。特徴としては:スペイン植民地時代の美しい中庭と回廊、「ツバメの帰還」の伝説、かつての教会遺跡(地震で崩壊した大聖堂)があります。ここを訪れるとアメリカにいる、という感覚を一瞬なくします。
Capistrano Beachを拠点にすると、日帰りでいくつかのミッションを巡ることができます。南側(サンディエゴ方面)にMission San Luis Rey de Franciaというカリフォルニア最大規模のミッションのひとつ、Mission San Diego de Alcaláという最初に建てられたミッション(1769年)があり、北側(ロサンゼルス方面)には、Mission San Gabriel Arcángelというロサンゼルス発展の基盤となった重要拠点やMission San Fernando Rey de Españaというノースリッジの近くにあるものがあります。
カリフォルニアとスペインのCaminoには時代や性格の違いもあります。サンティアゴ巡礼は中世に始まり1000年以上の歴史とヨーロッパ全域に広がる国際的巡礼で、宿泊施設(アルベルゲ)が整備されているのに対し、エル・カミノ・レアルは18〜19世紀の比較的新しい歴史で、カリフォルニア沿岸に限定されており、観光もドライブ中心です。このため、規模や「巡礼としての厳しさ」はサンティアゴの方がはるかに大きいといえます。いずれにせよ、カトリック教徒にとっては、一度は行ってみたい旅です。日本の四国八十八箇所巡礼に似ているのかもしれません。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | |||

