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陽暦の二百十日

今年は9月10日が二百十日(にひゃくとうか)になります。二百十日は雑節のひとつで、立春を起算日として210日目(立春の209日後の日)と定められています。雑節というのは、二十四節気や七十二候の起源が古代中華文化にあるのに対し、日本で独自に発達した季節感です。どちらも月の運行による陰暦ではなく、太陽の運行を基盤とした陽暦ですから、現代のグレゴリオ暦との差は大きくありません。そして雑節は日本の風土に合・・・

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異文化理解の許容限度

異文化理解というと、相手の文化を無条件に受け入れなければならないような圧力を感じることがあります。英語ではcross-cultureつまり文化交差という表現で、受け入れるかどうかまでは類推させません。しかし、日本語の理解、というのはただ「わかる」だけでなく、「納得して受け入れる」ようなニュアンスがあります。そもそも「わかる」という表現にも、受け入れるようなニュアンスがあります。「私のことをわかって・・・

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品質とコスパ

最近はコスパという表現が世間の口に膾炙するようになり、さらにはタイパなる新語もでてきています。コスパはコストパフォーマンスの略で、費用対効果つまり掛けたお金に見合うだけの効果が得られるかどうかの計算のことです。同じ思想を時間に敷衍して、タイパとは掛けた時間に見合う効果があるかどうか、という価値判断基準です。ここでいうパフォーマンスというのはどこまで理解されているかに疑問が残ります。コスパが高いとは・・・

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白露(令和六年)

今年の白露は9月7日です。白露とは二十四節気の1つで冬至から数えて259日頃です。正確に言えば1年の17/24日目です。つまり二十四節気は1年を24に分けて、その17番目ということです。白露の次が秋分です。二十四節気はさらに3分割され七十二候となります。白露は次の三候に分けられています。 初候:草露白(そうろ しろし) : 草に降りた露が白く光る次候:鶺鴒鳴(せきれい なく) : 鶺鴒が鳴き始める・・・

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通貨問題

海外旅行でいつも気になるのが、現地の物価です。現地では現地の通貨で表示されているのですが、どうしても円換算して、買うかどうかを判断します。相当長く住めば、現地通貨のままでも判断できるようになるのですが、旅行者はどうしても円換算しないと判断できません。言い換えると、日本人は円でないと価格の判断ができない、ということで、現地では「日本に比べて高い」とか「日本ならこれくらいの値段」という判断基準が必要と・・・

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治安と危険

海外旅行では必ず事前に注意されるのが、盗難のリスクと犯罪に遭うリスクです。旅行客が狙われるのは世界共通でもあり、日本でも外国人ツーリストが被害に遭う可能性は低くないのですが、それでも諸外国に比べると治安がよいことが指摘されます。知らない国に行くと、知らず知らず危険な地域に入り込むことはありえます。地元民は危険なエリアを知っていて、近づかないようにしているのですが、外国人にはそこがわからないので、つ・・・

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格差と階級

現在の日本では、経済的な格差はよく議論になりますが、階級制度についての議論はほとんどみられません。「上級国民」という表現はネットで時々見られますが、ここでも社会階級という意識はそれほど明確ではありません。社会階級は現在でも世界には多く存在しています。日本は戦前までは華族、士族、平民といった区別が明確に存在し、その前の江戸時代には士農工商という身分の区別があり、それぞれに法律(法度)がありました。江・・・

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八朔

本日は旧暦八月一日、別名八月朔日、いわゆる「はっさく」です。ハッサク、といえば、今ではみかんを連想する人が多いと思います。みかんのハッサクはなぜハッサクというかというと、その原産地は広島県の因島で、この島は村上水軍の根拠地の一つで、その城跡、青影山の南麓にあった浄土寺の第15世住職、小江恵徳上人(えとくじょうにん)の生家があり、その近くに生えた雑柑が「ハッサク」の原木であったことに由来しています。・・・

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礼儀と文化

海外旅行をしたり、国内のインバウンドの外国人に会うと、「失礼な人」あるいは「マナーが悪い」と感じることがよくあります。これは「日本人は礼儀正しい」とか「日本人のマナーがよい」という海外の評価の裏表です。無論、日本人全員がマナーがよいわけでもなく、外国人のすべてがマナーが悪い、ということではなく、全体的に見て、ということであり、それだけで断定するのはよくない、という意見もあります。確かに、たった一人・・・

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海外の新学期

9月1日は日本でも新学期ですが、海外のほとんどの国では新学年になります。日本だと新学年には入学式などがありますが、国によっては同様の日があります。新しいクラスになる国とクラスはそのまま持ちあがりの国がありますが、新しいクラス編成がある国では、新しい友達を作ったり、転校生があったり、ちょっとした興奮の日々になるのは、どこの国でも同じです。小学校から中学校へと学校が変わることが多いのですが、そうなると・・・

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