債権の語源と意味
債権は、特定の人(債権者)が他の特定の人(債務者)に対して一定の行為(給付)を請求する権利を指します。語源はラテン語の「jus obligatio」に由来し、ローマ法から発展した概念です。漢字の「債」は「人」と「責」を組み合わせたもので、責任や義務を負うことを意味します。
国債は、国が資金調達のために発行する債券で、国の信用力を背景にしているため、安全性が高いとされています。国債は国が資金を調達する投資家からお金を借りる形になります。国債を購入した投資家は、国に対してお金を貸していることになり、国は一定の期間後に元本と利息を返済する義務があります。現在、その投資家として日銀が国債の多くを引き受けています。日銀が国債を大量に引き受けることで、国債の利払いが政府から日銀に移行し、日銀が政府に利益を還元するため、実質的に政府の負担が軽減されます。しかし、日銀が国債を保有している間も、国債は依然として政府の負債であり、最終的には国民の税金で返済される必要があるとされています。それが、財務省と政府が説明する「国民の借金」説です。また、日銀が国債を大量に引き受けることで、インフレリスクや通貨価値の低下といった副作用も考慮する必要があると説明します。つまり、日銀が国債を引き受けることで一時的に政府の財政負担が軽減されることはありますが、根本的な解決策ではなく、長期的には国民全体の経済に影響を与える可能性があるというわけです。しかし、政府は国債の借り換えを行うことで、返済期限を延長することができます。これは、償還期限が到来した国債を新たな国債の発行によって返済する方法です。日銀は、特定の条件下でこのような借り換えを引き受けることができます。しかし、借り換えを繰り返すことで、将来的な財政負担が増加するリスクもあります。借り換えは短期的な財政運営の手段として有効ですが、長期的な財政健全性を維持するためには、持続可能な財政政策が求められます。日銀は政府の一部門として機能しており、政府が発行する国債を大量に保有しており。日銀が国債の返済を求めない場合、実質的には政府の負担が軽減されることになります。日銀が国債を保有し続ける限り、政府はその国債に対する利払いを日銀に行い、その後日銀が利益を政府に還元するため、実質的に政府の負担が減るという仕組みです。「打ち出の小槌」です。民間や一般が借金するのとはかなり仕組みが違います。しかし、日銀が国債を大量に保有し続けると、市場に供給される通貨量が増加し、インフレリスクが高まる可能性もあります。日銀は通貨発行権があり、発行過剰がインフレになる、ということです。では現在のインフレの原因がそれか、というとそうではなさそうです。インフレが進行している場合、政府はインフレ対策として財政支出を抑制することが求められます。しかし、実際には国家予算は増え、いわゆるバラ撒きも多くなり、正反対の政策をしていますが、それを容認しているのが財務省なので、財政健全化といいつつ、矛盾したことをしていて、それを増税でカバーしようというのは間違っているように思います。
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