ハヌカー ユダヤの祭日
今年のハヌカ初日は12月18日の夜です。ハヌカはJewish Christmasという呼び名もありますが、クリスマスとは意味が違うので正しくハヌカと呼ぶのがよいと思います。
ハヌカはユダヤ暦の毎年9月25日から10月2日におこなわれる盛大な冬祭りで、光明祭(Festival of Lights)という呼び名もあります。マカバイ戦争(BC168 - BC141)の時、エルサレム神殿を奪回したことを記念する行事です。シリア王国のアンティオコス4世によって奪われ、ギリシア(ヘレニズム)文化によって汚された神殿の清めの祭りです。9月25日の夜から8日間を祝います。ハヌカの起源については諸説あるようですが、聖書のマカバイ記の記述を信じる人が多いそうです。
米国のホワイトハウスでも祝うのが恒例ですが、政権によっては政治的理由で行われないこともあるようです。ユダヤ人家庭ではハヌキヤまたはメノラーという小皿の付いた9枝の燭台を飾り。毎晩1本ずつ蝋燭に火をつけていきます。その起源はエルサレム神殿を占領していた時、ギリシア軍は神殿の燭台(メノラー)を点す油の壺を皆汚したそうです。ユダヤ人が神殿を取り戻した時、汚されていない油壺が一つだけ見つかったそうです。しかもその油は一日ももたないくらいの量しかなかったのにも関わらず、点してみると八日間も燃え続けたという奇跡を記念しています。(https://japan-israel-friendship.or.jp/special/festival/829/)
ハヌカ―ではハヌカ―の歌The Chanukah Song)が歌われます。この歌は1995年にアメリカのコメディアン、アダム・サンドラーが歌ってヒットしました。内容はユダヤ家庭にはクリスマスツリーがなくて寂しい思いをしている子供たちに、有名な映画俳優やスポーツ選手の名前を挙げて、こんな人たちもハヌカを祝っているよ、という歌詞です。日本語版(訳詞ではなくオリジナル)もあるようですので、検索してみてください。
ハヌカには特別な料理があります。代表的なのがレヴィヴァ(ラトケス)とスフガニア、いずれも油を使った料理です。ハヌカは光のお祭りなので、油を使った料理を食べることでも歴史的事実を記憶にとどめようとしているわけですね。レヴィヴァはじゃがいもをすりつぶして油を引いたフライパンで焼いたパンケーキのようなもので、アップルソースやサワークリームをかけて食べます、スフガニアは揚げたパンの中にジャムをいれて表面に粉砂糖をまぶした物で、日本でいうあんドーナッツのようなものです。オーソドックスなのは中身がいちごジャムですが、最近ではチョコやクリーム、ナッツなど色々なトッピングがあるそうです。(引用同上)
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