Autumnal Equinox
Autumnal Equinoxは秋分の英語です。日本で秋分を知らない人はいないと思います。それは休日ということとお彼岸との関係でしょう。欧米では、秋分という現象は理科の時間に習いますが、休日ではなく、夏至のような特別な行事はありません。秋には、ハロウインとか感謝祭、オクトーバーフェスなどがあり、近年、日本でも盛んに導入され、イベント化していますから、ご存じの方も多いと思います。理科的な言い方をすれば、秋分点は一瞬のことで、秋分の日はその現象がある日です。昼と夜の長さが同じ、という知識は聞いたことがあるかもしれませんが、分点が英語ではequinoxで、分点というのは、地球の半球が太陽に対して傾いたり傾かなかったりするときに起こります。その結果、太陽は赤道の真上にとどまり、両半球にほぼ同じ量の太陽光を与えます。つまり北半球と南半球が傾くことで日照時間が変わり、季節が変わる瞬間です。理科的には、この日から北半球では秋が、南半球では春が始まる、ということです。「暑さ寒さも彼岸まで」という諺は正しいわけです。今年の秋分点は、日本時間9月22日(土)21:44(12:44 GMT)です。南半球では、秋分点が2025年3月20日(木)18:02日本時間(09:02 GMT)に起こります。イギリスではほぼ正午ですが、時差のある日本では、もう夜になってから秋分点になるわけです。秋分点は毎年同じではなく、年によって異なり、9月21日から24日の間に変動します。21世紀では、秋分が9月22日になるのが最も一般的で、76回発生しますが、9月21日はわずか2回だけです。9月23日は他の22回に該当します。次に9月24日に秋分が来るのは2303年です。言い換えると、太陽暦でもその程度のずれが起こるわけです。時間という概念は人間が作り出したものであり、正確に自然の変化と一致しているわけではありません。現在使用しているグレゴリオ暦では1平年= 365日=(365日)×(24時間/日)= 8760時間ということになりますが、ときどき閏年で年日数も調整されています。4年に一日分を調整しないといけないほど、ずれているということです。恒星年という地球が太陽の周りを1回転することを1年とする考え方ですが、恒星年だと8766.15264時間となっています。また太陽年という、熱帯で、地球が4つの季節の1つのサイクルを完了するという期間を1年という考えによれば、1年=(365。242189日)×(24時間/日)= 8765.812536時間という計算もあります。それぞれ目的に応じた計算法なのですが、時間という概念と自然現象の関係をよく表しています。昔は、月の運行にせよ、太陽の運行にせよ、それほど厳密に考える必要はなく、比較的よく変化が観察できる月の満ち欠けの期間や日照時間の変化で寒暖の差が出ることで、季節感が感じられましたから、それで日常生活に不便はなかったわけです。そして農耕のための季節感がわかって、作業の時期が予想できれば、準備もできます。そこで季節が4つ、月が12月ということから、その組み合わせで、24である二十四候、その三分割である七十二候という季節感も経験的に決まってきます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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