やまとことば⑰ ~て動詞
「~てみる」「~てやる」のように、日本語には数多くのテの後に動詞が付いて、その前の~に入る動詞と共に、句が1つの動詞のようになっている特殊な形式があります。このタイプの用法をテ形と呼び、日本語教育では難儀の1つとされています。日本語教育の教育法を参考にして、まずテ形の機能を紹介します。(https://jn1et.com/howto-tekei/)まず「て形」の11機能を紹介します。
①順次動作(継起)┃Succession
例文:私は仕事を辞めて、大学に入りました。
②並列┃In parallel
例文:このカメラは大きくて、重いです。
③対比┃Comparison
例文:朝は6時におきて、10時に寝ます。
④付帯状況┃Incidental situation
例文:長引くようですから、座って話しましょう。
⑤手段・方法┃Means and Method
例文:バイトをして、新しいPCを買います。
⑥原因・理由┃Cause and Reason
例文:頭が痛くて、勉強できません。
⑦起点┃Starting point
例文:親になって、親の大切さがわかりました。
⑧逆接┃Contrastive conjunction
例文:彼は知っていて教えてくれない。
⑨譲歩・限定┃Concessions and limitations
例文:多く見積もって100人程度しかいない。
⑩様態┃Looks like something
例文:あの人は老けて見えます。
⑪目的┃Purpose
例文:彼はアメリカを目指して太平洋を渡った。
以上のように、英語訳と例文を参考にすれば、文法機能がわかりやすいと思います。これらはテで一旦、文(節)が切れる形なので、冒頭のテミル、テヤルなどの他にテイル、テアル、テスルなどの一語のようになっている場合とは異なります。これらについては、個別に説明が必要になります。日本人には自然にできることなのですが、日本語学習者には学習がむずかしいのです。
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