パイナップルの日



8月17日は語呂合わせで「パイナップルの日」です。英語はpineappleですから、意味は「松のりんご」ということです。確かに松ぼっくりに似ています。昔は松ぼっくりもそう呼んでいたそうですが、今はpine coneと呼んで区別しています。ちなみに、とうもろこしはcornでconeはアイスクリーム・コーンのように「円錐」を意味します。日本語だと同じ発音になってしまうので、混乱しやすいのですが、区別して覚えておくと便利です。道路の工事中の印である赤い円錐もコーンといいます。パイナップルは台湾語で鳳梨(ほうり、オンライ、フォンリー)というので、最近、見かけるようになりました。芯まで食べられるし、甘いので人気のようです。パイナップルが成っている姿はあまり見たことがないかもしれませんが、独特の実の付け方をします。そこで木の方を植物名としてアナナスとよぶこともあり、果実や可食部のみパイナップルとよんで区別することもあります。パイナップルを買ってきて、切断した頭の部分の青い葉の部分の下を水につけておくと、根がでてくることがあります。しかしそれを育てるのはかなり難しいようです。パイナップルの真の果実部分は固い食べられない部分で、パイナップルの果実といわれている食用部分は伸長した花序の軸の周りに排列した小果実の付け根の部分が軸もろとも融合肥大し、多量の汁を含むようになったものだそうです。確かに他の果物と違う果肉組織をしています。パイナップルは生食が多いと思いますが、料理に使われることも多く、酢豚にパイナップルを入れるかどうかの議論もあります。またハワイのピザにはパイナップルが入っていることが多いです。パイナップルの果汁に含まれるたんぱく質分解酵素「ブロメライン」の働きにより、肉類と一緒に摂ると、肉を胃で消化しやすくなるとされています。また、生肉と一緒にしておくと多少肉を柔らかくする効果もあるのですが、実はプロメラインは60℃以上で活性を失うため、肉と一緒に高温で加熱調理する場合は肉を柔らかくする効果は得られない、ということは知られていません。酢豚に入れる時は最後に加えると効果的だそうです。パイナップルの原産地はブラジルで、トゥピ語族のグアラニー語を用いる先住民により、果物として栽培化されたものだそうです。15世紀末、ヨーロッパ人が新大陸へ到達した時は、既に新世界の各地に伝播、栽培されていました。 コロンブスの第2次探検隊が1493年、西インド諸島のグアドループ島で発見してからは急速に他の大陸に伝わったようです。 1513年にはスペインにもたらされ、次いで当時発見されたインド航路に乗り、たちまちアフリカ、アジアの熱帯地方へ伝わりました。当時海外の布教に力を注いでいたイエズス会の修道士たちはインド皇帝アクバルへの貢物として贈ったと伝えられています。フィリピンへは1558年、ジャワでは1599年に伝わり広く普及して行き、福建を経て1650年ごろ台湾に導入されたそうです。日本には1830年東京の小笠原諸島・父島に初めて植えられたが、1845年にオランダ船が長崎へもたらした記録もあるそうです(Wikipedia)。

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