あやまり、を考える


エラー

「あやまり」(謝り)の語源は、日本語の動詞「あやまる」(謝る)に由来します。この言葉は、古くから使われており、他人に対して非を認める行動を指します。奈良時代や平安時代の古典文学や文書にも見られます。「あやまり」に対応する英語の表現としてはmistake,errorがありますが、よく混同されます。Mistake は「誤り」「間違い」を意味し、最も一般的に使われる表現です。無意識に行った間違いを指すことが多いです。例として I made a mistake in my calculations.(計算に誤りがありました。)です。それに対し、Error も「誤り」「間違い」を意味しますが、特に技術的な文脈や正式な場面で使われます。システムやプロセスにおける不具合や誤りを指すことが多いです。 There was an error in the software code.(ソフトウェアコードにエラーがありました。)となります。野球のエラーはこれに該当します。他にもFault があり、意味は「過失」「責任」を意味し、誰かの責任や過失による誤りを強調します。テニスでフォールトというのは、野球と違い、プレーヤーの過失という扱いです。It was my fault that we missed the deadline.(締め切りに間に合わなかったのは私の責任です。)ということになります。責任が関わってきます。あまり頻繁には使われませんが、blunder は「大失敗」「大きなミス」を意味し、特に重大な誤りや間違いを指します。うっかりしたミスや大きな失敗を強調するニュアンスがあります。The politician made a blunder during the debate.(政治家は討論中に大失敗を犯しました。)米大統領選でもそういう批判がありました。意味と状況が違いますが、misstep と訳される場合もあり、意味は「踏み外し」「失策」を意味し、小さな間違いや失敗を指します。特に判断ミスや一時的な失敗を強調します。He took a misstep in his career.(彼はキャリアで一歩踏み外した。)などです。またflaw という表現もあり、意味は「欠陥」「不具合」を意味し、製品や計画などにおける欠点や不完全な部分を指します。 There is a flaw in the design.(デザインに欠陥があります。)です。日英のニュアンスの違いとして、基本はmistake と error はどちらも「誤り」や「間違い」を意味しますが、mistake は一般的な日常の文脈で広く使われ、error はより技術的または正式な場面で使われます。 日本語のミスはmistakeから来ています。Fault は責任を強調するため、誰かの過失を指摘する場合に使われます。Blunder や misstep は特定の場面での重大なミスや一時的な失策を表します。Flaw は物や計画などの欠点や不完全な部分を指すため、物理的または抽象的な欠陥に使われます。

「あやまり」と「あやまる」の日本語の語源は関連がありますが、英語ではまったく違います。「謝る」はapplogize, sorry, regret, confessなどと訳されますが、日本語とはニュアンスが違います。日本語の「あやまり」は、特に礼儀や対人関係において重要な役割を果たします。相手に対する敬意や配慮が強調されることが多く、謝罪の形式や言い方に注意が払われます。英語のapologyやsorryは、「あやまり」でも、謝罪の意図を直接的に伝える表現です。

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