4年目


コラム

本コラムも本日から4年目に入ります。三年前に書き始めて毎日書き続けてきたので、今日で1096回目となります。自分で自分を褒めるのは気恥ずかしいのですが、ネタ探しもけっこう大変で、ネットでいろいろ検索したり、最近はGPTを利用することもありますが、基本は自分の個人的感想が中心の「徒然草」です。しかし調査していく中で、勉強になったこともたくさんありました。昔なら、広辞苑や百科事典などを参照したので、それなりに時間がかかりましたが、ネット検索が容易になったおかげで、随分助かりました。GPTは時々嘘を書くので検証が必要ですが、ネット情報の方は正確度が高まってきたと思います。複数のサイトを比較すれば、ほぼ正しい情報が得られます。それでも誤情報がない、とまではいえませんが、そもそも個人情報そのものが不正確な情報を含むことは避けられないので、その点では以前よりは事実に近くなりました。そしてなにより感謝したいのは、読者諸賢です。アクセス数なのから、みなさまの関心の度合いが測定できるのも、ありがたいことです。昔、雑誌原稿などを書き散らしていた頃は読者もわからず、反応がわからないので、「手探り」状態でした。それは論文についてもいえることで、批判や反論が来れば、持論の欠陥もわかるのですが、専門的になると読者も限定され、批判や反論もかなり少なくなり、どうしても独善的になりがちです。それで後から自分で読んで、意見が正反対に変わることもあったわけです。読者からすると、昔と今が変わると「一貫性がなくて信用できない」という批判になりますが、研究者の立場からすると、研究過程において結論が逆転することなど普通にあり、むしろ全然変化がない、ということは研究していないのではないか、と思うこともあります。しかし、現在はインターネット上に論文が公開されることも多く、書籍として印刷、発行されるまでの期間が短いので、入手しやすいだけでなく、研究上の変化過程がわかりやすくなっています。無論、書籍による成果は分量的に大きく、概観的に理解する時は便利なこともあります。ネット情報は一度に出る情報量が少なく、単発的なので、歴史的な経過やマクロ的な視点を理解するには不向きです。そのせいか、Youtuberの中には書籍を発行する人も増えてきました。またネット情報は一応不揮発情報で、検索も容易になってはいますが、書籍のように「あの本のあのあたりに書いてあった」というような記憶はできません。本だと、読んだ時の環境とか、心境といった付帯情報がありますが、ネット情報はそれが希薄です。書籍は本棚に自分の学習過程が視覚化できますが、ネット情報にはそれが不可能に近いです。長いこと「物書き」をしてきて、こうしてコラムを書く機会もいただき、一方で論文書きもすることで、情報提供のあり方について洞察し、理解する機会にもなりました。一方だけでは、こうした心境にはならなかったと思います。これからもインターネットにより、記事と論文を公開していくことで、いろいろな情報を提供していきますので、ご愛顧のほどをお願い申し上げます。

敬具 

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