うれしい、を考える
「うれしい」という言葉の語源とその歴史的な変遷について見てみましょう。「うれしい」の語源は、古代日本語の「うれふし」に由来するとされています。「うれふし」は「心が晴れる」という意味を持ち、何か良いことが起きたときの心の状態を表現しています。これが現代の「うれしい」に変化しました。
歴史的変化と用法の変化として、古代日本語では、「うれふし」が用いられ、心が晴れるような状況を表す言葉として使われていました。詩や歌にも登場し、人々の喜びを表現するために使用されました。「うれふし、花の咲く春の朝」という表現もありました。
中世になると、「うれしい」という言葉が一般的に使われるようになり、日常会話でも広く用いられるようになりました。物語や文学作品にも登場し、人々の感情を豊かに表現する言葉となりました。「うれしい時、心の内は明るし」江戸時代に入ると、「うれしい」はさらに普及し、庶民の間でもよく使われる言葉となりました。お祝い事や嬉しい出来事に対して使われ、感情の表現が多様化しました。「うれしい知らせが届いた」のような表現があり、ほぼ現代と同じです。
現代の日本語では、「うれしい」は日常的な感情表現の一つとして広く使われています。特に、喜びや感謝の気持ちを表す際に使われ、個々の喜びを具体的に伝えるために多用されます。「あなたが来てくれて本当にうれしい」となります。
「うれしい」を英語で表現するにはいくつかの言葉がありますが、それぞれのニュアンスが異なります。
1. Happyのニュアンス:は一般的な喜びや幸福感を表現します。
例文: "I'm happy to see you."(あなたに会えてうれしい。)です。
2. Delightedのニュアンス:は嬉しさや喜びがさらに強く感じられる場合に使われます。
例文: "She was delighted with the gift."(彼女はその贈り物に大変喜んだ。)です。
3. Pleasedのニュアンスは満足感や感謝の気持ちを含む喜びを表現します。
例文: "I'm pleased with the results."(結果に満足しています。)です。
4. Overjoyedのニュアンスは 極度の喜びや大変な幸福感を表現します。
例文: "He was overjoyed to hear the good news."(彼はその良い知らせを聞いて大喜びした。)です。
5. Thrilledのニュアンス: 興奮や強い喜びを含む場合に使われます。
例文: "I'm thrilled to be part of this project."(このプロジェクトに参加できてとてもうれしい。)です。
6. Gladのニュアンス:は軽い喜びや安堵感を表現します。
例文: "I'm glad you made it on time."(あなたが時間通りに来てくれてうれしい。)です。
これらの表現を使い分けることで、状況に応じた微妙なニュアンスを伝えることができます。とはいえ、なかなかむずかしいものですね。Happy とgladあたりは簡単そうですが、delightedとか、pleasedになると、練習が必要です。Overjoyedやthrilledのような強調的なニュアンスのある語は相当な英語センスがないと使えないと思いますが、自分が使うというより、英文の中に出てきた時に、そのニュアンスがつかめるようになれば、英語の深みもわかり、楽しみが増えると思います。それだけでも英米人から尊敬されるようになると思います。
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