おもしろい、とは?
「おもしろい」という語の語源は、日本語の古い言葉「おも(面)」と「しろ(白)」の組み合わせから来ています。「おも」は「面」を意味し、人の顔や表情を指します。「しろ」は「白」を意味し、明るい、はっきりと見えることを示します。つまり、「おもしろい」は「面が白く見える」という意味で、明るくはっきりとした表情や状況を指す言葉として使われるようになりました。それが転じて、人々が楽しさや興味を感じる様子を表現する言葉として定着したのです。
平安時代までは、風景や美術を鑑賞する楽しみ: 美しい風景や芸術作品を見て心が満たされる様子を指して「おもしろい」と表現しました。つまり、情緒や興趣: 詩や物語を楽しむ際の情緒的な喜びや興味を意味していました。
江戸時代には、「おもしろい」が広く使われるようになり、劇や娯楽の楽しみ: 歌舞伎や落語などの娯楽を楽しむ際に使われ、「面白さ」という感覚が強調されました。社交や会話の楽しみ: 会話や人との交流を楽しむ際にも「おもしろい」と表現されました。
現代においては、「おもしろい」はさらに多様な文脈で使用されるようになりました。ユーモア: 笑いやジョーク、コメディなどに対する反応として「おもしろい」と言います。また、学問や科学、文化などの知的な興味を引くものに対しても「おもしろい」と表現します。新しい経験や発見に対する驚きや感動を「おもしろい」と言います。判断基準には個人差がありますが、重要な感覚です。
英語では
Funny: ユーモアがあって笑える場合に使います。That joke was funny.(そのジョークはおもしろかった。)
Interesting: 興味深い場合に使います。The lecture was interesting.(その講義はおもしろかった。)
Amusing: 楽しい、面白い場合に使います。The movie was quite amusing.(その映画はとてもおもしろかった。)
Entertaining: エンターテイメント的に楽しめる場合に使います。The show was very entertaining.(そのショーは非常におもしろかった。)
Enjoyable: 楽しい、楽しめる場合に使います。The picnic was very enjoyable.(ピクニックはとても楽しかった。)
Exciting: ワクワクする、興奮する場合に使います。The game was really exciting.(試合は本当にワクワクしました。)
ここまでは、よく出てくる表現です。やや硬い表現になりますが、
Intriguing: 興味を引く、好奇心をそそる場合に使います。The mystery novel was quite intriguing.(その推理小説はとても興味深かったです。)というのもあります。
会話にでてくることは、まずないのですが、専門的な評論にでてくることがあります。辞書を引けばよい、のですが、知っていると「高尚な英語」として教養になります。日本もそうですが、言葉にはいろいろなレベルがあり、会話などで気軽に使う表現から、文章の中、とくに文学や法律などの文章にでてくる特殊な表現もあります。これらをうまく使いこなす力が本当の語学力です。しかし、これは上下関係ではないので、くだけた場面での会話と正式な場での会話では、言葉遣いを変えるだけの力があれば、スムーズなコミュニケーションになり、相手からの信頼や尊敬を得られることになります。
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