Data Protection Dayと初不動と初荒神
1月28日は国際データ保護の日です。2007年にEUで提唱され、アメリカ、カナダ及びヨーロッパ圏27か国の公的機関や企業が1月28日に国際デーとして記念日制定しているそうです。近年、誰もがスマートフォンを持ち、マイナンバーカードやPayなどを利用するため、データ保護が喫緊の課題のはずですが、意外に甘いままです。パスワード以外にもセキュリティの方法はいろいろあるはずですが、まだまだ普及していません。パスワードは有限の記号の組み合わせなので、暗号解読技術を使えば簡単に開錠されます。まずは最低限、解除されにくいパスワードの設定が必須です。そのためには、解除されやすいパスワードを知っておき、避けるべきです。それは、自分の生年月日、携帯電話番号などの他、簡単な数列、123456、111111、9999や簡単な英語で、passwordとか、パソコンのキーボード左隅から6列順であるqwerty、まだ「管理者」の意味で初期設定に登録されている場合が多めのadminなどです。パスワードは自分も覚えておかなければならないので、どうしても簡単なものになりがちです。せめて、組み合わせを変えるくらいの工夫は必要です。最近は大文字や記号を組み合わせるパスワードでないと受け付けないシステムも増えて、面倒になったのと、あちこちでパスワードを設定するので混乱しがちです。システムがそれぞれのIDとパスワードの組み合わせを記憶してくれる場合もありますが、それに頼ってばかりいると本当に忘れてしまいます。やはりアナログで、紙に書いて保存するのが一番でしょう。デジタル時代にアナログな方法が一番、というのは何とも皮肉なことです。
さて、1月28日は「初不動」です。毎月28日がお不動様の縁日ですが、年の初めの縁日なので、「初不動」と呼ばれています。不動明王は五大明王の中心的一尊です。五大明王(ごだいみょうおう)は密教特有の尊格である明王のうち、中心的役割を担う五つの明王を組み合わせたものです。本来は別個の尊格であった明王が、中心となる不動明王を元にして配置されたものです。不動明王が中心に位置し、東に降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、南に軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、西に大威徳明王(だいいとくみょうおう)、北に金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)を配する場合が多いとされています。この配置は真言宗に伝承される密教(東密)のものであり、天台宗に伝承される密教(台密)においては金剛夜叉明王の代わりに烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)が五大明王の一尊として数えられています。また、毎月28日は仏教信仰のひとつとなる三宝荒神(さんぼうこうじん)の縁日となり、その年の最初の縁日は初荒神と呼ばれ各地の寺院で催事が執り行われています。三宝とは仏法僧の三宝であり、荒神は三宝を守護し、不浄を厭離(おんり)する佛神です。日本古来の荒魂(あらみたま)に、古代インドに源泉をもつ夜叉神の形態が取り入れられ、神道、密教、山岳信仰などのさまざまな要素が混交して成立したとされています。昔は盲僧が琵琶を弾奏しつつ真言を唱える行事も盛んでした。
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