Octoberは八月?
今日から10月、Octoberのoctoは八という意味です。タコを octopusということからも推測できます。八本足だからでpusはギリシア語のpousで足のことです。先月の9月はSeptemberでseptが7でberが月の意味だと思ってください。Mはどうなったという細かいことに気づいた人はすごいです。November, Decemberも全部mが付くのにどうしてoctoberにmがないのか。こういうことを考えるのが文法なのです。これを知るにはラテン語文法が必要ですがそこまでは解説できないので、簡単にいうとseptem=7番目、octo=8番目、novem=9番目、desem=10番目という変化形の違いです。英語でも1番目から3番目はfirst, second, thirdなのに4番目から突然4thのようになります。日本語が規則的なのに欧米語は不規則になっています。月名も日本語は1から12に月を付ける規則的な合成ですが、欧米語は全部不規則でしかも数字との整合性がありません。日本語は非論理的という指摘が誤りだということがわかります。欧米はヤードポンド法や温度を見てもわかるように自然科学と一致していない習慣がたくさん残っていて、しかもいつまでも慣習として続けています。
欧米の月名が不規則なのは歴史があります。紀元前552年の古代ローマ時代までは10月までしかなく、しかもmarchが1月でした。英語の月名を考えながらローマ暦の月名を見てください。Martius, Aprilus, Maius, Iunius, Quintilis (quinque, five), Sextilis (sex, six), September (septem, seven), October (octo, eight), November (novem, nine), December ( decem, ten)となっています。10か月しかないと1年と合いませんね。実はその時代、61日間の冬という月名のない期間があったのです。月名というのは日本の陰暦でもわかるように、農業やそれに伴う行事との関連が深く、何できない冬に月名は不要だったと考えられます。当時は十分実用的だったわけです。
そしてBC713年ポンピリウスが冬の期間をIanuariusとFebruariusとして最初の月に加えました。名前の起源は、最初の月はIanuasはヤヌス神で出入り口の神、februaはローマの浄化と贖罪の行事だったそうです。ヤヌスは双面神で知られています。
BC44年従来の5番目を意味するquintilisはカエサル(Julius Caesar)を顕彰してliulisと改称され、6番目の月になります。(それでも冬が60なので本当は7月に相当)。そしてBC8年、SexlilisをAugustusと改称。以後皇帝たちはこの月の名を自分の名前をにする習慣があったそうです。しかし死後、それは続かずseptember以降は改称されることなく600年間続きました。古代ローマ暦のMartius以下は当時の有名氏族の名前で農業や行事と結びついています。Iuniusユニウスと読み英語風だとJuniusです。こうして調べてみると日本の陰暦とよく似た性質であったことがわかります。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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