日本史と世界史で読み解く 北米建国物語 第10回(4) 黒船が来た!

十三夜の月のイラスト

― ペリー来航と、アメリカ西部開拓の歴史 ―

・日本から見たアメリカ

一方、日本人にとってアメリカは比較的新しい存在でした。江戸時代の日本人が最もよく知っていた西洋国家は、長崎で交易を行っていたオランダでした。しかし、アメリカはそのオランダよりもさらに新しい国です。1776年に独立したばかりの国。それなのに、わずか80年足らずで巨大な領土を持つ太平洋国家になっていました。日本から見ると、これは驚くべき発展でした。

・1607年から1853年まで

ここで、今回までの連載を一本の線でつないでみましょう。

1607年ジェームズタウン建設

1620年プリマス植民地

↓十三植民地の発展

1776年アメリカ独立宣言

1787年合衆国憲法

1789年ワシントン初代大統領

1803年ルイジアナ購入

1804~1806年ルイス・クラーク探検

1846~48年米墨戦争

1848年カリフォルニアでゴールドラッシュ

1850年カリフォルニアが州となる

1853年ペリー来航

こうして見ると、ペリー来航が突然現れた出来事ではないことが分かります。アメリカの西進と太平洋進出の最終地点の一つが、日本だったのです。

・日本側の時間軸も重ねてみる

同じ年表に日本を重ねてみましょう。

1603年徳川家康、江戸幕府を開く

1630年代対外関係の統制が強化される

1700年代元禄・享保・田沼の時代

1787年寛政の改革

1800年伊能忠敬の測量開始

1825年異国船打払令

1842年薪水給与令

1853年ペリー来航

つまり、1600年代初頭から1853年まで、日本では江戸幕府が社会を安定させていた。

一方、北米ではヨーロッパ植民地が独立国家へ変化し、さらに西へ領土を拡大していた。この二つの歴史が、ついに浦賀で交差したのです。

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