3月9日



3月9日をネットで検索するとレミオロメンの「3月9日」が真っ先に出てきます。とてもいい歌なのですが著作権の問題もあるのでこの話題は割愛します。
この日は語呂合わせが楽らしく、サンキュー(感謝)の日、雑穀の日、酢酸の日、佐久ケーキの日などさまざま。他にも記念切手記念日とか関門国道トンネルの開通とか、古い所では寺田屋事件の日とか、古事記が元明天皇に献上された日とか、いろいろあるようです。新暦と旧暦が混じっていて混乱しますが、語呂合わせは新暦のみです。もう少し語呂合わせを紹介すると、ミックスジュースの日、さくさくポテトの日、西京漬の日、さくなの日などもあります。さくなの日というのは何だろうと思ったら、長命草という薬草のことを鹿児島や奄美諸島ではサクナと呼ぶそうで、それでサクナの日。このサクナは青汁の主原料だそうです。

まだまだありますよ、脈の日、搾乳の日。搾乳は牛のことかと思ったら、母乳のことでベビー用品の会社が決めたそうです。観葉植物レンタルの会社が決めた緑の供養の日などというのもありますし、社名宣伝としてザグザグ(ドラッグストア)とかZAQ(ケーブルテレビ)などもあります。

私個人的には初音ミクの日が好みです。ミクの日大感謝祭というのもあって、なかなか盛況のようです。初音ミクの誕生日は8月31日だそうですが、語呂合わせがわかりやすくていいです。どうやらミクファンが作ったようです。初音ミクは日本発で誰でも自由に使えるボーカロイドですが、こういう思想は大切ですね。

QRコードも日本のメーカーが開発し無料で使えるようになっています。アメリカ製の製品は金儲けが先にきて、宣伝を載せたり、最初は無料にしておいて後から課金するようになったり、と社会インフラという思想がほとんどないように思われます。OSのようなものは無料が基本で頻繁な変更がないのが使いやすいです。その不便さから最近はオープンソースのアプリケーションも増えてきました。ようやくこの世界にも社会インフラという思想がでてきたようです。確かに技術が何でも無料というのでは開発費の元がとれない、という面はありますが、たとえばフォントは有料で元の文字は無料というのは時間の経過だけで片付けられない問題だと思われます。何でも換金するという拝金主義からは脱却してもいい時期でしょう。

最近では29肉の日や28鶏の日などもあります。野菜の日は予想通り8月31日。もうなんでもありです。勝手に作って、世間に記念日があふれた結果、自然淘汰されていくことでしょう。

語呂合わせは世界中の言語に見られる現象ですが、このように数字と組み合わせて、しかもたくさんあるのは日本語の特徴です。1がイチとヒーの2つの読み方があるというのも独特です。英語だと0をゼロとオウと読むのが2つがあるだけです。特別な時のみ2をdeuce(ドゥースが正しい)と呼ぶことはあります。日本では名前に数字が使われることも珍しくなく語呂合わせして一二三でヒフミなどがあります。七五三と書いてシメと読ませるのはもうクイズみたいなものです。語源はどうやら注連縄(しめなわ)から来ているようで、縄に挟まれた紙(弊)が三つ、五つ、七つに切られてぶらさがっているところからきたのだそうです。普段注連縄の弊の切り数など数えたことがないので、調べてみて驚きです。欧米で名前に数字が入るのはⅢのように序数です。日本では三世と呼んでいますが、Richard ⅢはRichard the thirdと読みます。世は日本式の呼び方をつけた意訳です。英語では序数がかなり使用されるのですが、日本語では序数は形が変化せず、番、回などの類詞をつけます。英語のようにone,firstのような別形にならないのです。

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