自由を考える
5月3日は憲法記念日です。日本国憲法の原本が国立公文書館にあります。展示されているのはレプリカですが、精巧なものなので当時の雰囲気も想像できます。ただし自分でめくることはできないのでネットで見てもあまり違いはないかもしれません。文字は誰か書いたのかわかりませんが、美しいという感じはしないと思います。
日本国憲法についての議論は複雑なので、そこには踏み込まず、英文を読んでみることをお勧めしたいです。法文なのでちょっと難しくはありますが、日本語の訳という感じはしません。むしろ日本語の方がなんとなくわかりにくく訳文みたいな感じになっています。英語の草案があって、それを訳したということが実感できます。
5月3日は世界報道自由デーWorld Press Freedom Dayでもあります。一般に報道の自由は表現の自由に含まれると解釈されています。国境なき記者団は毎年報道の自由度ランキングを発表していますが、その判定基準(指標)も公開されています。日本は2021年度で180カ国中67位の中程度にランクされています。このランキングには問題がないともえません。開始されたのが2002年ですが、2013年以降、アメリカがランク外にされていることです。そして国境なき記者団はフランスに本部があり、資金は北米と西欧州の負担が大きく、フランスの寄付も大きいため、どうしても欧米よりの視点になることは避けられません。上位は北欧諸国、フランスは34位の中程度にランクされています。
ジャーナリズムは一般に政府には厳しいのです。日本のランクが低いのは記者クラブ制度への批判が強いようです。またメディアの独立性が指標の一つですが、日本はNHKを除いて新聞社とテレビ局が同一であることも影響しているようです。最近では通信社がニュース原稿を配信するため、どこの局も内容が同じになってしまい、大本が間違うと全部が誤報になってしまうという点も問題です。このランキングには近年はインターネットの情報も加味されています。ランキングの方法は多元性、メディアの独立性、多様性、透明性、メディア環境と自己検閲、法的枠組み、透明性、ニュースと情報の生産を支えるインフラの質を評価基準として、87項目の質問アンケートへの回答結果の集計で、回答者は国境なき記者団が選んだ各対象国・地域のメディア専門家・弁護士・社会学者と、130カ国の特派員が評価した「ジャーナリストに対する暴力の威嚇・行使」のデータを組み合わせたものを、独自の評価基準と数式に当てはめて評価値が作成されているそうです。この独自の評価基準というのも問題になりそうですね。一般にこうした世界ランキングは価値観の差による偏見がでやすいとされていますから、日本が一喜一憂することもないと思われます。
例によって語呂合わせしやすい組み合わせなので、この日は「ゴミの日(=掃除の日)」です。また時期的に乾燥しやすいので連休に大掃除する人もいます。またゴミを減らして環境について考える日でもあります。「くるみぱんの日」というのは「毎月来る3日」という苦しい語呂合わせ。通信会社が主唱する「三太郎の日」は最近のことですし、いつまで続くか。また香山リカちゃんの誕生日だそうです。「みたらし団子の日」というのもあるそうで、山崎製パンが「み(3日)」たら「し(4日)」だん「ご(5日)」の語呂合わせで制定したそうです。3日間食べるのでしょうか。
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