SDGs
3月17日はSDGsの日だそうです。正確には「みんな(3)で考えるSDGs(17目標)だからだそうです。2020年に定められたばかりで浸透していません。日本では何となく環境を考えること、みたいな理解が多いように思います。そもそも17も覚えられませんし、多くの国では関心がないようで、英語の記事ではほとんどみません。
テレビなどでは当時盛んに解説されましたが、これは国連が定めた「持続可能な開発目標」である「SDGs(Sustainable Development Goals)」についての様々な企業の取り組みであり、企業だけでなくひとり一人がSDGsについて考えることになっています。SDGsとは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。小さい文字でsをつけて複数形にするという英語の表記法の大罪としては勉強になります。
17のゴール(目標)と169のターゲット(達成基準)から構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っているというお題目です。正直そんなに覚えられませんね。聖徳大使の17条の憲法ですら最初しか覚えていないのですから。ネットから簡単に検索できますが、一応以下に分野を上げておきます。
・貧困をなくそう・飢餓をゼロに・すべての人に保健と福祉を・質の高い教育をみんなに・ジェンダーの平等を実現しよう・安全な水とトイレを世界中に・エネルギーを・みんなに そしてクリーンに・働きがいも経済成長も・産業と技術革新の基盤をつくろう・人や国の不平等をなくそう・住み続けられるまちづくりを・つくる責任 つかう責任・気候変動に具体的な対策を・海の豊かさを守ろう・陸の豊かさも守ろう・平和と公正をすべての人に・パートナーシップで目標を達成しよう
私見ですが、どれもあまりピンときません。なぜなら日本はほぼ達成しているからです。世界には達成できていない国は多いことは知っています。そういう国々を支援しなければならないのもわかります。また日本も完璧ではないことも知っています。しかしSDGsはあのカラフルなバッジをつけて「うちの会社はいいことやってます」的なアピールにしかなっていないように思えます。「環境に優しい会社」と同義でしょう。最近sustainableという表現が目立つようになってきましたが、日本の企業は歴史の長い会社が多く、それも諸外国とはかなり違います。すでにsustainedな状態です。起業してはつぶれていくscrap and build方式の文化は比較的小さいのが日本です。日本は憲法を始め、法律や会社の内規、慣習など、改正が非常に難しい文化をもっています。むしろmobility やflexibilityが求められています。
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