ワインの日
3月20日はワインの日だそうです。どういう語呂合わせかと調べてみたら、20のフランス語がvingtと書いてヴァンと発音します。そしてワインのフランス語がvinで発音が同じです。つまりフランス語の語呂合わせでした。ワインだけにお洒落ですね。この洒落という日本語で酒が落ちると書くのも、おもしろいです。洒落は「たわむれ」を意味する「戯れ(され)」が転じた語といわれています。戯れ言(ざれごと)のザレです。生真面目なことに対して、風流で遊び心のある態度や行動を「しゃれ」と言うようになり、洗練されていることや、おしゃれなども意味するようになったと考えられています。「され」が「しゃれ」となったのは、室町時代以降だそうです。漢字で「洒落」と書くのは心がさっぱりして物事にこだわらないさまを意味する漢語「洒落(しゃらく)」に由来し、意味の上でも音の上でも似ているため、江戸時代の前期頃から、当て字として使われるようになったとのことです。
日本ではワインはお洒落な飲み物とされていますが、欧米では普通の飲み物です。日本で高級なイメージになったのは幕末の舶来に由来しています。舶来品は貴重品でした。今でもワインを選ぶのに「よくわからない」という人が多いですが、日本酒と同じく、好みと価格の問題なので、あまり気にしない方がいいと思っています。赤と白についてもルールがあるわけではなく、肉料理に白ワインでも何も問題はありません。ワインは葡萄酒なので、葡萄の種類で味が変わるのと、産地によっても変わります。そして年によって葡萄の出来が違うので、いろいろな種類と価格があるだけです。好みの問題だけに拘る人は拘ります。しかし嗜好の問題は他人にはよくわかりません。自分の好みがはっきりしている人は合うワインを早くみつけることです。拘りがない人はお勧めに従うのもいいです。そのためのプロがソムリエです。ただ日本人は外国で食事の前に会話することが苦手なので、どうしても気が引けてしまうようですから、ただYour recommend.といえばOKです。正によく合うワインを推薦してくれます。ワインリストを眺めて選択してもよいのですが、その中に自分好みがあるとはかぎりません。そこで注文すると栓を抜いて、テーブルに置いてくれます。これは栓が濡れているかどうかをチェックする目的で、ワイン瓶を立てて保管していると栓が濡れていません。ワインは滓(おり)があるので、寝かせて保管するのが普通です。テイスティングは無理にする必要はないですが、酸化具合などをチェックします。好みでない場合は交換できますが、当然支払いはしなくてはいけません。まあややこしいルールを気にせず、それに合う料理を探すのも楽しみです。チーズならほぼ合いますが、そのチーズの選択もまた楽しいものです。
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