鉄腕アトムの誕生日


ロボット

鉄腕アトムは本日、二十歳の誕生日を迎えます。「誕生日おめでとう、アトム君。君の身体は子供のままだけど、コナン君もいるし、鬼太郎君もいるから、漫画の世界では当たり前のことだから、気にしないでね。」

アトム君は英語名もあってAstro Boyというらしいです。「宇宙少年」だと普通名詞みたいです。彼は十万馬力のジェットエンジンで空を飛ぶそうです。馬力というのは昔、自動車のエンジンなどの力を示すのに書いてありました。Wikipediaの解説だと「馬力(ばりき)は、工率の単位である。今日では、ヤード・ポンド法に基づく英馬力(メカニカル・ホースパワーまたはインペリアル・ホースパワー)、メートル法に基づく仏馬力(メトリック・ホースパワー)を始めとして、馬力の定義はいくつかある。日本の計量法では、仏馬力を特例的に当分の間のみ認めており、正確に735.5ワットを1仏馬力と定義している。国際単位系 (SI) における仕事率、工率の単位はワット (W) であり、馬力は併用単位にもなっていない。」とのことです。そうすると鉄腕アトムのエンジン工率は7,355万Wとなります。これがどのくらいすごいかというと、自動車の大きいもので300HP、蒸気機関車で1400HP、新幹線が23,200HP、あの戦艦大和で15万3,553HP、F-15戦闘機が20万HP、原子力空母(ニミッツ級)が28万HPだそうです。F-15は10万HPのエンジンが2つだそうですから、鉄腕アトムは片足で5万HPでしょうから、F-15だとスピードで負けそうです。しかしサイズははるかに小さいので、小回りが利く分、戦闘になると意外に強いかもしれません。レーダーに映るかどうかもわからないですし、目視だとかなり厳しいです。

ヒト型ロボットは現代ではいろいろ出てきていますが、歩行ロボットだけで、まだ空は飛べません。そして感情はまだありません。「心優しい科学の子」の域には達していないのが現状です。現代はロボットに感情をもたせようとする研究もありますが、喜怒哀楽がギリギリで優しいとか、厳しいといった感情はかなり難しいと思われます。なぜなら、喜怒哀楽は自分からでてくる生理的な感情ですが、優しいとか厳しいというのは他人の評価であり、行動や社会規範で評価されるものだからです。鉄腕アトムの優しさは日本の文化において成立するものなので、諸外国での評価は別かもしれません。軟弱、甘い、親切、正直といった別の評価をされる可能性もあります。

人間の子は誕生から成人までに多くのことを学習します。鉄腕アトムは最初から子供なので、二十歳になってどのような成人になったのか想像するのが難しいです。しかし人工知能があるので、かなり進化していると予想できます。彼が現代社会をどう見ているか興味深いですね。

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