収育


片付け

収育の日というのがあるそうです。4月19日の語呂合わせだそうで、一般社団法人日本収納検定協会が提唱しています。(https://shu-ken.or.jp/shuiku01/)収納に育児・教育・育成を組み合わせた新語だそうです。なるほどどの語にも育がついていて、うまいネーミングだと思われます。同HPによると「子どもたちにお片づけを通してたくさんの「大切なこと」を伝えていく取り組み」で、「子どもたちに収納の大切さ、お片づけの楽しさを伝えるためにはまず、私たち大人が正しいお片づけの知識と伝えるための方法を身につける必要があります。子どもたちのみならず大人、そして収納のプロの方にも収育®を理解していただく様々な学習機会の準備をしております。」として収検を実施しています。確かに、子供の頃、お片付けの大切さを教わり、躾された覚えがありますが、大人になっていまだに収納が得意でない人も多いですね。収納のプロを活用する人はまだまだ少ないですし、収納の技法もそれほど普及してはいないので、家が片付かないと嘆く人も多いです。時間がない、という言い訳もよく聞きます。確かに収納には時間と体力が要ります。しかし何事にも整理整頓が要ることは確かです。最近では電子ファイルも増えて、デスクトップ画面やフォルダの中がごちゃごちゃになっている人も多いでしょう。整理整頓には構造化と階層化が必要になります。必要と不必要の判断だけでなく、必要度、優先度などにより分類することも必要です。いくら収納庫が大きくても、整理せずに収納すれば取り出すことが難しくなり、置きっぱなしになってしまうこともあります。引っ越しをすると、その段ボールのまま収納ということもあります。「とりあえず」というのが曲者です。

同協会のコピーに「今日のお片づけが明日の笑顔を育む」というのがあり、なるほどと納得します。「今日の一針、明日の十針」という諺もあります。英語でもA  stich in time saves nine.というのがあります。数は違いますが、今日のうちに一針のほころびを直さないと、ほころびは広がって、明日は九針縫わなくといけなくなるよ、という意味です。つまり欧米人も面倒は明日に回してしまうことが多いのですね。確かに毎日マメに片付けるのがよいのですが、わかっていてもなかなかできないのも事実です。それを、お片付けを楽しくしよう、という収育の運動は有意義でしょう。

実は教育でも、毎日コツコツというのが鉄板なのですが、なかなかそうはいかないのも事実です。そこで楽しく学べるようになれば、続くかもしれません。実際、楽しいことは自然に学べ、継続できます。これは教育する側の永遠の課題かもしれませんが、毎日を楽しくする、ということを考えるべきでしょう。

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