ナンパの日
いろいろ語呂合わせの日がありますが、7月8日はなんと「ナンパ今の日」だそうです。記念日はどこかの企業か機関が提案することが多いので、どこがこんな提案をしたのか興味があって調べてみました。「マガジンハウス発行の雑誌『ポパイ』の1991年(平成3年)6月19日号で提唱された記念日。日付は「ナン(7)パ(8)」と読む語呂合わせから。「七夕」の翌日ということで新たな恋の展開を目指す意味も。この日は見知らぬ異性を誘っても良い日などとされる。」とありました。(https://zatsuneta.com/archives/107083.html)七夕の翌日なので新たな恋の展開を目指すというのもすごい発想ですが、この日は見知らぬ異性を誘っても良い日、というのもすごい発想です。「ナンパ」という語も意味が曖昧ですがwikipediaは次のように説明しています。「ナンパは、男性が主に初対面または顔見知りくらいの関係の女性を口説いて誘ったり、連絡先を交換しようとする行為。ナンパは基本的に若くて綺麗に見える女性に路上、海、ディスコ(いわゆるクラブ)、店内・施設内、マッチングアプリなどで行われる。声掛けられた女性が見ても、清潔感と女性慣れ・トーク力もある魅力的と感じる男性・イケメンだと思ったナンパ男性の場合は、肉体関係を持つことだけを目的とする男性が多いが、イケメン男性も本命ナンパすることもあるために100%ではない。ナンパ男性は落とした女性のレベルが高くなるにつれ、将来を考えられる女性に行く傾向がみられる。逆に女性側が、交際や肉体関係を持つ目的で、自身のタイプの男性に声をかけることを逆ナンと言う。非イケメン男性がされた場合、詐欺など嘘の場合が高い。男女は肉体関係を持つかの思考が異なり、エイズ禍前のナンパ実験では、逆ナンによる女性からのデートの誘いを断った男子学生の4割(実験対象の男子学生全体の7割)は、同じ女性による逆ナンによるセックスの誘いにはOKしたとの結果が出た。」という説明にはなるほどと思う部分もあります。歴史的な変遷も解説しており「戦後以降は「恋愛関係・異性間交友(男女関係)を避ける態度」は「硬派」、その逆の「恋愛にうつつを抜かし、異性を追いかける態度」は「軟派」と呼ばれるが、そこから転じて、「異性に声をかける行為」を指してカタカナ言葉の「ナンパ」と呼ばれるようになった。また、ナンパをしそうな軽薄な人物を指して「ナンパ野郎」と呼ぶ場合もある。かつては「ガールハント」とも言われた。「ひっかける」という言い方もある。非軟派者が行う場合もあるため、「ナンパ」が「軟派」とは一概には言えない。」これで「ナンパ」がカタカナ語であることがうまく説明されている。このナンパは将来どう変化していくであろうか。上記の説明では異性間交友が前提になっているが、近年話題のLGBTQ+の場合にも適用されていくのか、新たな語が創出されるのか、言語観察の立場からは興味がもたれる。実際問題としてLGBTQ+の場合もパートナーを見つけるには何らかの出会いや声掛けが必要であろう。現状のナンパの語義からはそのまま適用されそうな気もするが、男女を前提とした語彙なので否定する動きが出るのかもしれない。こういう自然発生的な語彙は社会情勢を反映している。
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