英語のリズム2
英単語は1音節のものだけでなく、2音節や3音節、4音節の単語もありますから、構成はそれほど単純ではないです。英語の時間にいわゆるアクセント問題として、複数音節の語のアクセント(強勢)の位置がどこに来るかという問題に頭を悩ませた記憶のある方も多いと思います。本当のところは、きちんと習った覚えがないので、あてずっぽうで回答した人も多いと思います。実は単語の音節分解の規則は結構面倒で、英語の先生もよく知りません。そこで辞書をみて確認するのが通例です。出題者がわかっていない問題を出題するのもよくない、ということで次第になくなっていきました。ではネイティブがわかっているかというと、ネイティブはもっとわかっていません。つまり発音の問題というより、書き言葉の問題なのです。そして英語の場合、音節の数よりはどの音節に強勢が置かれるかという強勢パターンstress pattenが重要で、この強勢パターンがリズムを構成しています。この強勢パターンが習得できると、英語の発音はよく伝わるようになり、聞き取れるようになります。この強勢パターンが一番簡単に習得できるのが歌による練習です。英語の歌は基本的に強勢のある音節がリズムを構成するように作曲されています。強弱のパターンとしては、4分の2拍子なら「強弱」、4分の3拍子なら「強弱弱」のようなパターンです。「弱強」というパターンもあれば、弱起という変則的な構成もあります。英語の歌は4分の3拍子や8分の6拍子が多いという特徴的な傾向があります。英語だけでなく、ヨーロッパの音楽には4分の3拍子パターンが多いのですが、日本は非常に少ないです。典型的なのが民謡や踊りで、西洋はワルツが中心ですが、日本は2拍子の踊りが中心です。当然ですが、踊りとセットになっているのが音楽であり言語ですから、リズムのパターンは文化の一部になっているといえます。逆に考えると、英語の上達の早道は英語の歌を覚え、英語のダンスをすること、といえます。実際、子供向けの英語教育では、歌と動作をセットにして、学習するようになっています。日本でも保育園や幼稚園のおゆうぎでは歌と動作がセットになっています。この動作にジェスチャーが多く採り入れられているのはよく知られている事実です。つまり非言語情報と言語情報がセットになって伝達しているといえます。リズムは非言語かどうか昔から議論があります。
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