LAX(ロスアンジェルス空港)


十三夜の月のイラスト

ロングビーチを越えて、1号線をさらに北上すると、アメリカ西海岸の玄関口として知られるロサンゼルス国際空港に着きます。通称LAXは、太平洋に近いこの巨大空港で、世界有数の利用者数を誇る国際ハブになっています。LAXの歴史は1928年にさかのぼります。当初は「ミューンズィパル・エアポート」として開設され、その後、航空需要の拡大に伴い大規模な整備が進められました。第二次世界大戦後の航空旅客の急増を背景に、1950年代から60年代にかけて現在の空港の骨格が形成され、「ロサンゼルス国際空港」という名称が正式に用いられるようになりました。「LAX」という略称は、ロサンゼルス(LA)に識別コードの「X」を付したもので、現在では世界的に知られるブランドとなっています。

空港の象徴的存在として知られるのが、「テーマビル」と呼ばれる未来的な建築です。この建物は1961年に完成し、宇宙時代の到来を意識したデザインで、多くの旅行者に強い印象を与えてきました。中央に位置するこの建物は、かつて展望レストランとして利用されていましたが、現在でもLAXのランドマークとして親しまれています。

LAXは9つの旅客ターミナルで構成されており、環状道路に沿って配置されています。各ターミナルは航空会社ごとに分かれており、国際線の多くは「トム・ブラッドレー国際ターミナル」と呼ばれる施設を利用します。このターミナルは、ロサンゼルス市長を務めたトーマス・ブラッドレーにちなんで名付けられました。トーマス・ブラッドレーは1917年にテキサス州で生まれ、後にロサンゼルスへ移り住みました。警察官としてキャリアをスタートさせた後、政界へ転身し、1973年にロサンゼルス市長に当選します。彼はアフリカ系アメリカ人として同市初の市長であり、さらに5期にわたって市政を担った長期政権の指導者でもありました。在任中は都市の国際化と経済発展に尽力し、とりわけ1984年のロサンゼルスオリンピックの成功に大きく貢献したことで知られています。また、空港の拡張や国際的な交通網の整備にも関わり、ロサンゼルスを世界都市へと押し上げた立役者の一人です。利用者数の多さゆえに、LAXはしばしば混雑する空港としても知られています。しかし近年では、空港アクセスの改善や施設の近代化が進められており、特に自動運転のピープルムーバー(歩行者ベルト)など、利便性向上への取り組みが続けられています。また、環境対策として再生可能エネルギーの導入や排出ガス削減にも力を入れており、持続可能な空港運営を目指しています。ロサンゼルスという都市自体が映画産業や音楽、観光の中心地であるため、LAXは単なる交通拠点にとどまらず、多様な文化が交差する場でもあります。ハリウッドへ向かう観光客、ビジネスで訪れる人々など、さまざまな人々がこの空港を利用しています。日本との結びつきも深く、東京や大阪などからの直行便が多数運航されているため、日本人旅行者にとっても馴染みのある空港の一つです。

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