誤解?が広がるハロウイン
10月31日はハロウインです。いつのまにか日本でも定着してしまいました。思えばクリスマスから始まり、バレンタイン、ハロウインと全部菓子メーカーが広げた習慣です。ハロウインの起源は英国の先住民であるケルト族の宗教ドルイド教の祭りです。11月1日が元日なので、前日の大晦日に魔除けの仮装をし、同時に収穫祭をしたサウインの祭りが元です。キリスト教の時代になってこの日は万聖節All Saints’ Dayという日本の神在月みたいものになり、前日EveがAll Hallow’s Evenで、それが変化してHalloweenとなったという説明がなされていますが日本人にはピンと来ないようです。仮装はドルイド教の悪魔払いのような儀式で、日本の追儺(ついな)に似ています。祇園の「お化け」は節分なのですが、翌日から新年というまったく同じ発想です。
仮装パーティとかぼちゃを持ち込んだのはアメリカで、Jack O’ Lanternを擬人化したNightmare Before Christmasという映画が日本での流行のきっかけになったようです。
主人公のJack the Pumpkin Kingはディズニー創作ではなかったのですが、日本のディズニーランドがHaunted Mansionにカボチャのデコレーションを採り入れてから、一気に日本で広がったようです。近年ではカボチャさえつければなんでもハロウインになるようで、いろいろな商品が発売されています。ケーキやピザはまだしもハロウイン寿司まで登場するようになり、もう何がなんだかわからなくなっています。この日本の大流行がアジア、時にはヨーロッパまで広がっているようです。本家?であるアメリカやイギリスにも広がっているようで、まだまだ進化する気配です。
アメリカ発のハロウインの合言葉Trick or treat.は「もてなしてくれなければ、いたずらするぞ」という意味ですが、普通はTreatと答えてお菓子などをくれる習慣なのです。しかしわざとTrickと答えて、玉子やトマトをぶつける、トイレットペーパーを巻き付ける、などのいたずらをさせてくれる家もあり人気のようです。これをもじった「トリック・オア・セブンイレブン」というCMが出ていますが、「トリック」と答えていたずらしてもいいのでしょうか、CM制作者の誤解が原因で本当にいたずらされないか心配です。中学で習ったように英語のorは選択肢です。
東京渋谷のハロウイン騒動は外国人や他県からやって来る人が多く、地元には迷惑な行為です。祭りだと騒ぎたい人はどこにでもいますが、祭りにかこつけて鬱憤晴らしをするのは迷惑なだけです。社会に不満をもっている人が集まると騒動になるので、今年のような年は不安が増します。祭りの起源は知らなくてもいいのですが、暴れる機会だという誤解だけは解いておきたいものです。日本のクリスマスのように家族でケーキを食べて楽しい機会にするのはよい習慣だと思います。
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