たまごの日
5月22日は「たまごの日」だそうです。語呂合わせで0(たま)、5(ご)なのだそうですが、22が(にわとり、にわとり)という説明はいただけませんね。ニワトリの日は毎月28日なのでご都合主義というか苦しいと思います。
たまごといえば世界中で鶏の卵と決まっています。それくらい人類に貢献してくれています。また玉子料理は実に種類が多く、調理法もデリケートなものが多いです。誰にでもできるけど、プロとは違うことが明確な料理で珍しいともいえます。海外旅行とくにアメリカ旅行で是非覚えておかねばならない英会話が朝食の玉子料理です。なぜかというと前の晩のワインが残っているボーっとした頭でレストランの朝食に行くと、いきなり早口の英会話が始まるからです。Good morning! Coffee? あたりは黙ってうなづくかYes.で済みますから、問題はないです。メニューを見ると、チョイスがいろいろあって、まずjuiceの選択、そして玉子の数、ベーコンかハムかソーセージかを選んでホッとしたのも束の間How would you like your egg?と聞かれます。うまく聞き取れても玉子の好みなどあまり考えたことがない日本人がほとんどです。逆にいえば日本で玉子の好みを聞かれることはないです。基本はboiled(ゆで玉子)、fried egg(目玉焼き)、scrambled(スクランブル、炒り玉子)、omlette(オムレツ)の4種類ですが、オムレツは高級レストランでないとあまり出てきません。Boiledと答えるとHow long?と聞かれることが多いです。茹で時間を聞いているのですが、日本人は普段茹で時間を気にしていないと思います。固め、柔らかめ程度の区別でハードボイルドという言葉は知っていても何分かは知りません。半熟という言い方もありますが、何分だと半熟になるかは料理経験者でないとわかりません。そもそも水からなのかお湯からなのかで時間だって違うはずです。玉子の大きさだって違うのですから、時間の問題ではないはず、と理屈好きの日本人は思います。論理的にはその通りですが、習慣の違いで欧米では時間で決めます。答えは簡単で熱湯から3分、5分、8分という選択肢が一般的です。えっ、と思われる方も多いと思います。半熟卵に詳しい方なら熱湯で1分も茹でると黄身は固まってしまいます。実際、せっかく時間を言ってもその通りにきちんと測って茹でているわけではなく、単なる目安ですから、soft,medium,hardと言っているのと変わりません。日本でいうバイキング、英語ではbuffetというスタイルでも大体は時間が書いてあり、選択できるようになっています。ゆで玉子の場合、普通はエッグスタンドという専用容器に載せて運んできて、スプーンで殻を割って食べるのがマナーとされています。机でコンコンして手で剥いてたべるのはやや下品とされています。その殻を割る際に玉子のどちらから割りますか?丸い側をbig end、尖った側をsmall endといい、これも指定できます。熱々なので容器に入ってくるわけです。スプーンは専用の細長いものがついてきます。よほど高級なレストランですが。
目玉焼きの方はさらにメンドクサくて、Up or easy?と聞かれます。上か簡単か?と戸惑いますが、正確にはsunny side up or over easyを尋ねています。日本ではこの区別は普通しません。焼いたそのままなのでupになります。Sunny sideというのは日なたのことですが、黄身は太陽に見立てられるので、太陽がはっきり見えるという意味です。それに対し一度途中でひっくり返して表面を白く焼くのが「ちょっと返す」over easyです。正確にはturn over easyです。ひっくり返すと通常は少し黄身が崩れますが、やや硬くなりパンに載せたりしても垂れたりしません。目玉焼きを食べた後に皿が汚くなるのを嫌う人向けです。
オムレツは目の前で焼いてくれるのが普通で、何も入れないプレーン、いろいろ入れるスパニッシュなどかなり選択肢があります。日本でも高級ホテルのバイキングだとやっている所があります。一番無難で選択肢がないのがスクランブルで発音が日本的でも通じます。
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