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コラム Articles
学位

英語のartsには広い意味があり、日本語はその都度訳語を変えています。たとえば大学院を出て修士号をえますが、この修士は文系ならMater of Arts, M.A.ですし、理系ならMaster of Science, M.S.です。厳密にいえばMasterが修士なので、直訳して「学芸修士」、「科学修士」としているケースもあります。ちなみに大学出つまり学士はBachelorでofの後に学部名がつきま・・・

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芸術の語源と歴史、日本の芸術

「芸術の秋」といわれ、美術館などを訪れる人が急増する季節でもあります。最近は「アート」という表現も増えてきましたが、この語には何となく近代的、前衛的なニュアンスがあります。日本語の「芸術」と英語の「アート」は、しばしば同義語として使われますが、微妙な違いがあります。「芸術」は、技術や技能を重視する側面が強く、伝統的な技法や形式に基づく表現が含まれます。一方、「アート」は、より広範な創造的表現を指し・・・

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秋土用の入り

今日から秋土用に入ります。農業も暦を頼りにすることがなくなったので、世間の習慣も変わってきていますが、伝統を考えるにほよい機会です。秋土用は、立冬の前の約18日間を指します。この期間は、季節の変わり目であり、特に農作業や体調管理に注意が必要とされています。 土用は四季それぞれに存在し、春夏秋冬の土用がありますが、秋土用は特に冬の準備期間として重要視されています。秋土用には、特定の日として「土用の辰・・・

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学問の語源と歴史

「学問」という語の語源 は中国の古典に由来します。「学」は「まなぶ」と読み、知識や技術を身につけることを指します。「問」は「問い」を意味し、疑問を解くことや探求することを示します。つまり、学問とは学び、疑問を解き、知識を深めることを意味します。人から教わるのではなく、自ら疑問をもって探究することが学問の基礎です。そして真理を見つけ出すことが重要です。 日本における学問の歴史は、古代から現代まで様々・・・

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倫理の語源と歴史

「倫理」は漢字の「倫」と「理」から成り立っています。「倫」は「人間関係」や「秩序」を意味し、「理」は「道理」や「原理」を意味します。倫理は英語で ethicsですが、この語は、ギリシャ語の ethosに由来し、これは「習慣」や「性格」を意味します。日本語では他にも「道徳」「規範」と訳されることもあります。これらは倫理が人々の行動や社会の規範に関わる概念であることを示しています。倫理の歴史は、古代文・・・

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科学の語源と歴史

科学といえば、日本の今では理系、自然科学の意味に限定されていますが、昔の大学のいわゆる一般教育は自然科学、社会科学、人文科学の3分野があり、それらをまんべんなく学習することが「教養」と考えられていました。どこから変わってしまったのか、考えてみましょう。「科学」という言葉は、英語の science に由来します。 “science” はラテン語の scientiaから来ており、これは「知識」や「知る・・・

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思想・哲学

英語のphilosophyの日本語訳は「哲学、哲学体系、哲理、原理、(経験などによって得た)人生哲学、人生観、処世観、(哲人のような)冷静さ、達観、悟り」など数多くあります。理念は普通、ideaという英語が対応していますが、時にはphilosophyが対応することもあります。「哲学」という言葉は、日本語で「知恵を愛する」という意味を持ちます。これは、中国の古典に由来し、「哲」は「知恵」や「賢い」を・・・

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十三夜

今年は10月15日が旧暦長月13日なので、今夜の月が「十三夜」になります。秋の夜長、澄んだ空に浮かぶ月は、古来より日本人の心を捉えてきました。その中でも「十三夜」は特別な意味を持ち、十五夜の満月とは異なる趣を楽しむことができます。この夜は「後の月」とも呼ばれ、十五夜の「中秋の名月」に次ぐ美しい月夜とされています。十五夜が満月であるのに対し、十三夜は少し欠けた月で、その微妙な形が一層の風情を醸し出し・・・

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スポーツの語源

「スポーツ」という言葉は、古フランス語の「desport」または「disport」に由来し、これは「楽しむ」や「気晴らしをする」という意味を持ちます。この言葉はさらにラテン語の「desportare」に遡り、「気晴らしをする」や「楽しむ」という意味を持っています。英語においては、14世紀頃から「sport」という形で使われ始め、主に娯楽やレクリエーション活動を指すようになりました。日本英語としては・・・

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選挙の語源

「選挙」という言葉は、中国の古典に由来しています。「選」は「選ぶ」という意味で、「挙」は「挙げる」という意味です。これらの漢字が組み合わさることで、「選び挙げる」、すなわち「候補者を選び出す」という意味が生まれました。この概念は古代中国の官僚制度において、官僚を選抜するための方法として用いられていました。日本においても、古代から官僚や役人を選ぶための制度が存在していましたが、現代のような選挙制度が・・・

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政治の語源

「政治」という言葉は、日本語で国や社会を治める行為や仕組みを指します。この言葉は、古くから漢籍にも存在し、日本では古代から「まつりごと」や「政」という言葉で国の統治や事務を指していました。明治時代以降、「政治」という組み合わせの言葉が広まりました。「政治」という言葉を明治時代に広めたのは、西周(にし あまね)という学者といわれています。西周は、明治初期に西洋の学問や思想を日本に紹介する際に、多くの・・・

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革命の語源と歴史的変化

「革命」という語は人により意味がかなり違ってきています。そもそも「革命」とは、既存の政治、経済、社会体制を根本的に変革することを指します。この言葉は、急激な変化や大転換を意味することもあります。革命は、被支配階級が支配階級から権力を奪い、新たな体制を築く過程を含むことが多いです。これは共産主義革命のような近代的な意味です。西洋における「革命」の語源は、ラテン語の「revolutio」に由来します。・・・

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双十節

10月10日は少し前まで「体育の日」でした。今では第二月曜日に移動し、何の記念日だかわからない単なる休日になってしまいました。記念日と言うのはその意義があってこその祝日なのですが、近年、政府が観光目的で連休を増産している姿勢には疑問を感じます。「トマトの日」というのもあるそうですが、語呂合わせでも、こちらの方が意義が感じられます。十が2つ並ぶことから、台湾では双十節という重要な祝祭日になっています・・・

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国際の語源

「国際」という言葉は、現代社会において頻繁に使用される言葉の一つです。しかし、その語源や歴史についてはあまり知られていないかもしれません。「国際」という言葉の語源は、英語の「international」に由来します。この言葉は、江戸時代後期に出版された漢訳洋学書『万国公法』の中で初めて使用されました。具体的には、「各国交際」という表現が「国際」の原点となります。当初、「国際」という言葉は「諸国家や・・・

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寒露

暦の方は寒露となりますが、まだ寒いという実感までは至っていません。寒露は秋が深まり、空気が一段と冷たく感じられる季節です。この時期は、露が冷たくなり、草木に降りる露がまるで霜のように感じられることからその名がつけられました。寒露は、二十四節気の一つで、この時期は、秋の収穫が終わり、冬の準備が始まる時期でもあります。寒露の頃になると、日中はまだ暖かさが残るものの、朝晩の冷え込みが一層厳しくなります。・・・

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差別の語源

「差別」という言葉は、特定の集団や個人に対して異なる扱いをする行為を指します。英語の「discrimination」に相当し、その語源はラテン語の「dis(分ける)」と「crimino(判断する)」から派生しています。このcrimoは犯罪の英語crimeの語源であるcrimenとは別ですが、よく似た語であることから、discriminationに犯罪的な、悪いこと、というニュアンスを感じる人もあり・・・

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民族の語源

「みんぞく」というと「民族」と「民俗」が同音異義語で、しかも意味が似ている面もあり、会話の中ではしばしば混乱が起きます。また学問分野でも「民族学」と「民俗学」があります。英語ではそれぞれethnology, folklore studiesといい、混乱はありません。博物館としては、大阪に国立民族学博物館(民博)があり、千葉に歴史民俗博物館(歴博)があります。展示物を見ると、民博がなんとなく国際的で・・・

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文化の語源

 「文化」という言葉は、中国の古典文学に由来します。最も古い使用例は『易経』に見られ、「文治教化」を意味する言葉として使われました。「文」は礼儀や学問、「化」は人々を教え導くことを指します。これが転じて、広く人間の精神的・物質的な活動全般を指すようになりました。日本において「文化」という言葉が広まったのは、奈良時代から平安時代にかけてのことです。中国からの影響を受け、仏教や儒教の教えとと・・・

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社会の語源

「社会」という言葉は、日本語においては比較的新しい概念です。もともとは西洋の「society」という概念を翻訳するために導入されました。西洋のsocietyの起源はラテン語のsocietasに由来します。この言葉は「仲間」や「連帯」を意味し、ラテン語の「socius」(仲間、同盟者)から派生しています。中世ヨーロッパでは、社会という概念は主に宗教的な共同体や封建制度の中での人々の関係を指していまし・・・

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長月朔日

10月3日は旧暦9月1日、すなわち長月朔日で新月です。秋の訪れを告げる長月朔日です。昨今の天気だと新暦よりも旧暦の方が季節の移ろいがしっくりきます。日本の伝統的な暦では、長月の初日である朔日は特別な意味を持ちます。この日を迎えると、夏の暑さが和らぎ、涼やかな風が吹き始め、自然界は次第に秋の装いをまといます。長月朔日は、古くから日本人にとって重要な節目の日でした。農作物の収穫が始まり、田畑は黄金色に・・・

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