Universal Access
The International Day for Universal Access to Information (IDUAI)は2019年10月15日の国連総会で9月28日にすることが決定された比較的新しい記念日です。 元は2015年11月のUNESCO総会によって宣言され、2016年9月28日に第1回が実施されたAccess to Information Dayで、同日が記念日に選ばれたのだそうです。そしてそのさらに元は2002年のInternational Right to Know Day(国際知る権利の日)であり、これは今でも続いています。情報とくに政府情報を知る権利は世界人権宣言にある個人的権利の1つであって多くの国で憲法によって保証されています。日本では憲法21条の「表現の自由」によって保証されていると解釈されていて、政府情報については情報公開法によりアクセスできると考えられています。
ユニバーサル・アクセスについて「情報へのユニバーサル・アクセスとは、このような問題を解消し、国籍や年齢、性別、障害などのハンディギャップを解消して、誰でも同じようにインターネットを利用でき、あらゆる情報を得られる状態のことを意味しています。」(https://blog.tsuku.io/iduai-2021/)のようにインターネット利用における障害を強調する傾向にあります。
そもそもユニバーサルという表現自体がユニバーサル・デザインのように障害者を意識した概念が強くバリアフリーと混同されることがしばしばです。その違いはバリアフリーは「障害があることを前提に、その障壁を後から取り除く」という考え方であるのに対し、「初めからすべての人が利用しやすいようにデザインする」ことがユニバーサル・デザインだと説明されていますが、これだけの定義では実用上の区別がはっきりしません。
Universalとは「普遍的な」という一般的な意味の他に「万人共通の、全員の,世間一般の. 万国の,全世界の. 万能の,博識の. 宇宙の,万物の; 万有の. 自在の.」といった様々な訳語があり、意味を特定しにくい抽象的で曖昧な語ともいえます。似たような語にubiquitousユビキタスというのがあり「遍在する、どこにでもある」という意味ですが、wikipediaでは「ユビキタス社会とは「いつでも・どこでも・何でも・誰でも」がコンピュータネットワーク、インターネットを初めとしたネットワークにつながることにより、様々なサービスが提供され人々の生活をより豊かにする社会である。「いつでも、どこでも」とはパソコンによってネットワークにつながるだけでなく、携帯情報端末をはじめ屋外や電車・自動車等、あらゆる時間・場所でネットワークにつながる事であり、「何でも、誰でも」とはパソコン同士だけでなく家電等のあらゆる物を含めて、物と物、人と物、人と人がつながることである」と違いが曖昧です。
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