日本史と世界史で読み解く 北米建国物語 第11回(7) 黒船から明治維新へ、そして南北戦争

十三夜の月のイラスト

― 日本が幕府を倒した頃、アメリカでは何が起きていたのか ―

「黒船」は歴史の終点ではなかった

ペリー来航は、単に日本を開国させた事件ではありません。それは、日本が近代国家への道を歩み始めるきっかけの一つでした。

そしてアメリカにとっては、大西洋岸の植民地から始まり、西部開拓を経て太平洋国家になった歴史の到達点でもありました。

さらにその直後、日本とアメリカはそれぞれ国内の大変革を経験します。日本は明治維新。

アメリカは南北戦争と再建。両国は「古い社会をどう変えるか」という問題に、それぞれ異なる答えを出したのです。

そして日米は「対等な近代国家」を目指す

明治政府が成立すると、日本は急速に欧米諸国との関係を変えていきます。岩倉使節団が欧米を訪問します。留学生が海外へ渡ります。政府は欧米の制度を調査します。軍隊、学校、産業、法律、憲法。さまざまな分野で近代化が進みます。その最大の目的の一つは、「欧米列強と対等な国家になること」でした。

そしてアメリカとの関係も、単なる「黒船を送ってきた国と送られた国」ではなくなっていきます。貿易。移民。教育。外交。そして太平洋をめぐる国際関係。日米関係は次第に深くなっていきます。

次回予告

第12回

「明治日本と西部開拓時代のアメリカ」

― 鉄道、移民、開拓、そして近代国家の建設 ―

明治維新を迎えた日本は、「富国強兵」「殖産興業」を掲げて近代化を進めます。同じ頃、アメリカでは南北戦争後の西部開拓が急速に進み、大陸横断鉄道が完成します。日本では、

東京―横浜間の鉄道が開通。アメリカでは、大陸横断鉄道が完成。両国で鉄道が「国家を一つにつなぐ道」となっていきます。

しかし、その裏側には、先住民族の土地の喪失、アイヌの土地と文化への圧力、移民問題など、近代化の光と影もありました。

次回は、「近代化とは、本当に人々を幸せにしたのか」という、少し踏み込んだテーマにも触れていきます。

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