初買い



1月2日を初売りとしている店が多いのですが、消費者の立場からすると「初買い」です。今では2日とは限らず、元日から初売りをしている店もありますが、仙台や佐世保ではオマケがすごいので有名な初売りもあるそうです。景品に茶箱をくれるという報道を昔見たことがあります。茶箱は中が乾燥するので、昔は重宝していました。 会社の仕事始めは4日からというところが多いみたいですが、正月三カ日を休日とする習慣はどうも明治以降で、官庁の正月休みが3日間というので、それに合わせてきた習慣のようです。

江戸時代の役人である武士は元日に殿様にご挨拶をする初登城があり、元日からお仕事でした。江戸幕府の初登城は格式によって、大名クラスが元日で、あとは二日、三日と続いたそうです。参勤交代があった当時、殿様が元日不在だと国家老などの重役にご挨拶のために登城したり、役宅を回ったりと結構忙しい正月だったようです。当然、玄関で挨拶だけ、というわけにはいきませんから、ご馳走をいただくこともあり、また手ぶらでは伺えないので、ご進物も持っていかねばなりません。そうなると伴の者も要りますし、結構、大変な行事だったことでしょう。

天皇陛下の一般参賀は2日が恒例のようです。陛下も元日は祭主としての行事もあり、正月期間は多くご公務されます。デパートやスーパーも元日から営業するところもあり、最近はインターネットの販売もあり、観光地は書入れ時、神社仏閣も参拝客で賑わいます。正月に休んでいる人は意外と少ないのではないでしょうか。 初売りに多くでるのが福袋です。お得な内容が売りですが、最近は中身が公開されている福袋も増えてきて、要するにバーゲンセールです。師走から正月にかけて、いろいろなセールがあり、商品販売量はすごいものがあると思います。欧米だとクリスマスがセールの最後なので、日本市場は狙われているかもしれません。たとえばフライドチキンは米国では日常食なので、クリスマスには食べません。しかし日本ではクリスマスと正月にフライドチキンというCMが流れて、かなり売れるようです。欧米から見ると不思議な文化のようです。日本独自の伝統文化も時代とともに変化していきますし、新しい独自文化も生まれます。文化とはそういうものなのでしょう。

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