フトの語呂合わせと豆の意味


大豆畑

2月10日は語呂合わせで「フト」の日です。どんな日があるのか調べてみたら、たくさんでてきました。10日:世界マメの日、海の安全祈念日、左利きグッズの日、ニットの日、ふきのとうの日、ふとんの日、みやざき地頭鶏の日、観劇の日、簿記の日、ニートの日、キタノ記念日、豚丼の日、フットケアの日、ドクター・ショール フットの日、太物の日、ふとんをクリーニングする日、フルーツアートの日、二世帯住宅の日、二重(ふたえ)の日、ふきとりの日、封筒の日、フードの日、フルートの日、パンプスの日、レンジフードの日、筆アートの日、伝筆の日、ばい菌ゼロの日、にじゅうまるの日、トムとジェリーの誕生日、ベベダヤンの誕生日、白馬そばの日、福寿の日、糖化の日、パンケーキの日、アメリカンフライドポテトの日、バイナリーオプションの日、コッペパンの日、Windows 10 の日、スカイプロポーズの日、キャッシュレスの日、金毘羅の縁日(https://zatsuneta.com/category/anniversary02.html

ふとん、フットケアなどは想像できますが、ニットは思い付きませんでした。世界マメの日は国際的なので語呂合わせのはずがないです。国連の専門機関の一つである国際連合食糧農業機関(Food and Agriculture Organization of the United Nations:FAO)が制定した国際デーの一つだそうで、知りませんでした。「記念日の英語表記は「World Pulses Day」。「pulse」は通例複数形の「s」を付けて「豆類・豆」を意味する。」というのも初耳でした。  Pulseというのは心臓の鼓動や脈拍、電気パルスのことで、複数形になると豆の意味が出てくることは知りませんでした。こうなると語源を知りたくなります。さっそくetymology dictionaryを引いてみると、脈拍の方はラテン語のpulsusから来ており、ほぼそのまま古フランス語、現代フランス語になって、英語に入ったようです。このパターンが非常に多いです。英語は古ドイツ語語源のベースにフランス語から借入した語彙が多いです。日本語がヤマトコトバに漢語が入ってきたのと似ています。もう1つの意味である豆の方は同じ経路でラテン語のpulsから来たそうで、元はporridgeという雑炊みたいなものの意味でした。ギリシア語でもpoltosというそうで、この語の語源は印欧祖語ではないようだ、と説明しています。辞書は明言していませんが、印欧祖語ではない、その前からあった地中海系言語か、まだ知られていない印欧祖語の語根もしれない、と説明しているので、要するに語源不明なのです。豆類は古くから人間のそばにあったでしょうから、それをどう呼んだのかはわからないのも当然でしょう。クロマニオン人やネアンデルタール人の言語はまったくわかっていないのです。なにしろ記録がありません。

世界マメの日は「世界の食料としての豆類の重要性について一般の人々の認識を高めることが目的」だそうですが、誰もがもう知っているような気もします。ちなみに日本では10月13日が「豆の日」、2月3日が「大豆の日」、6月4日が「蒸し豆の日」だそうで、いかに豆を大事にしているかがわかるので、国連にいわれる必要はなさそうです。むしろ安定供給、食料安全保障の方が問題でしょう。

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