ハーブの日
8月2日はハーブの日です。ハーブ(herb)はアメリカ英語では「アーブ」と読むことを知っている日本人は稀です。このように発音しないhをsilent hといいます。他にもhonor, honestなど先頭に来るhを発音しない単語はあります。それぞれオナーとかオネストと読んでいるので、ホナーとかホネストと読む人は英語を習いたての小学生でもないかぎり、いないと思われます。日本でハーブと読むのはイギリス英語の影響のようですが、詳しく解説したサイトが見つかりませんでした。イギリスではハーブとsilentにしないことの方が多いようです。ちなみに綴り通り読むのがアメリカ英語ですが、これは例外のようです。
発音しないhの例としては、when, whatのような疑問語のwhはhが発音されていないと英語圏では認識されていますが、日本では英語の先生でもwhという音だと思っている人がほとんどでしょう。Whatがホワットでなくウァットに聞こえて不思議に思う人がいますが、実はその認識は正しのです。
またcの後にくるhが発音されていないことに気づいている人も少ないでしょう。Chでクという音だと思っていると思います。School, stomach, echoなどchはチと読みたいところですが、クと読むことになっていて、不審に思う子供が多いのですが、その疑問はcがクであること、hがサイレントであることで論理的に説明できます。しかしそう教えている先生はまずいないでしょう。先生自身が知らないというか習ったことがないからです。実際には英語の先生は音声学という必修科目で習うのですが、細かなこと、として覚えていないのが実情です。そして先頭にhが来る単語はかなりあるので、どれがサイレントなのかを覚えなくてはならず、その説明が面倒なのかもしれません。どの言語にもこうした規則上の例外はつきものですが、日本では例外を試験に出して振り落とすという作業が時々行われるため、学習者は例外嫌いになってしまいます。実は規則の例外というのは母語話者でも混乱があり、誤用されていることがよくあります。いわゆる標準語というのはあくまでも理想的な、あるいは政府機関などが決めたもので、現実の言語運用は多様性に富んでおり、地域や社会階層、年代、性別、職業などによっおて違いがあるのが普通です。これが方言です。方言は地域方言だけを指すことが多いのですが、言語学的には社会集団ごとにことなる言語使用が方言です。さらに複雑なのは英語のように、使用国が多いと国ごとに違いがあります。そして英語を公用語としている国もあり、日本のように主要外国語として学習していて普及している国もあります。その意味では日本英語も英語の1つといえます。日本では訛りという言い方をして、標準でないものを差別する風潮が残っていますが、世界的にはそういう言語差別もなくしていこうという流れです。ハーブは元から日本にあり本草と呼ばれる薬草でした。
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