霜降


霜降

シモフリではなく、ソウコウと読みます。二十四節気の1つです。シモフリでは高級牛肉になってしまいますが、最近ではこちらの方が普通かもしれませんね。ちょっと寂しい気もします。

七十二候では

初候:霜始降(しもはじめてふる)

霜がはじめて降りる頃とされています。昔は、朝に外を見たとき、庭や道沿いが霜で真っ白になっていることから、雨や雪のように空から降ってくると思われていました。そのため、霜は降るといいます。霜が降りるという言い方もします。今では空中の水分の結晶ということがわかっています。霜は農作物にとって大敵ですから、藁(わら)や菰(こも)をかけたりして、予防対策をします。

次候:霎時施(こさめときどきふる)

パラパラと通り雨のような雨が降りはじめる頃とされています。雨が降ったかと思えば、すぐに青空が顔を出したりします。こういう秋から初冬にかけての雨を時雨(しぐれ)といいます。初時雨(はつしぐれ)は、人々や動物たちが冬支度をはじめる合図だといわれています。パラパラとふる雨を村雨(むらさめ)といいますが、村雨は時期に関係ない通り雨のことです。蛇足ですが、時雨煮というのがあります。語源は諸説ありますが、まるで時雨のように、口の中に入れた時さまざまな風味が通り過ぎるからという説や、時雨煮の定番であるハマグリの旬が、ちょうど時雨の降る時期であったことなどが名前の由来と言われています。今では蛤の時雨煮は高級品です。

末候・楓蔦黄(もみじつたきばむ)

もみじや蔦が色づいてくる頃とされています。本来は葉が赤色に変わることを「紅葉」と呼び、銀杏のように黄色に変わることは「黄葉」と呼びます。どちらもコウヨウと読めるので、ごちゃごちゃになっています。また、秋の山が紅葉することを「山粧う(よそおう)」といいます。「紅葉」という童謡は歌詞がなんとも美しい情景です。「秋の夕日に照る山もみじ、濃いも薄いも数ある中に、松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は山のふもとの裾模樣(すそもよう)。溪(たに)の流に散り浮くもみじ、波にゆられて はなれて寄って、赤や黄色の色さまざまに、水の上にも織る錦」

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