秋土用の辰の日
令和5年10月25日秋土用の辰の日(丙辰)です。夏土用は丑の日なので、「う」のつく食べ物、黒い食べ物でしたが、秋土用は辰の日で青い食べ物の縁起がよく、「た」のつく食べ物がよいとされています。「た」のつく食べ物は多いのですが、青くて「た」のつくものというと、あまり思い浮かびません。青首だいこん、というのが浮かんだのですが、ちょっと苦しいですね。青物というのは、従来は野菜のことを指すのですが、魚にも青物と呼ばれるものがあり、さんま、さば、いわし、あじ、かんぱち、などですが、季節としてはやはり秋刀魚ですね。今年は不漁という情報があったかと思うと、一転豊漁ということになり、また不漁ということになっています。生息域が変わったからだそうですが、漁業は天候もあり大変です。最近は政治まで絡んできて、昔のような自然まかせ、とはいかないようです。
最近、太刀魚が豊漁とか、南の魚が北上してきているということなのですが、「た」がつくことですし、ギンギンで青ではないですが、おいしい魚ですし、今年は太刀魚の煮付けというのはいかがでしょうか。
「た」のつく食べ物はたまご、たまねぎ、たくあん、たけのこなどがあり、料理として竜田揚げなど、調味料としてたまりなどがあります。たぬきそば、たぬきうどんもありますし、外来ものとして、タンメン、たんシチュー、タンドリーチキン、などメニューも豊富です。
「う」と違い「だ」のように濁点もOKなら、大福、団子、駄菓子など範囲も広がります。野菜はすべて青物と考えるなら、青菜だけでなく、広く葉物がOKになります。
いろいろ栄養バランスを考えて、幅広く食べることで、食欲の秋にふさわしい食事ができそうです。「天高く馬肥ゆる」のたとえ通り、猛暑続きだった夏の夏バテを解消し、インフルエンザや風邪にかからないような免疫の強い体つくりにはちょうどよい時期です。そもそも土用とは、土いじりをしない、つまり休養の期間ですから、身体を休め、バランスよい食事を楽しみ、次の仕事への精神力を養うことが大切だと昔の人は教えています。空もきれいですし、気候もよいので、自然が身近に感じられ、歩けば、そこここに漂うキンモクセイの香りと、色づいてきた柿の実も風情があります。
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