御願解き
2024年2月3日は旧暦12月24日になります。沖縄では旧暦の行事が今でも行われていて、この日はウグァンブトゥチ(御願解き)と呼ばれています。ウグァンブトゥチは年末に今年の感謝と、起きてしまった事柄を請い下げ、旧正月への準備期間です。家屋を掃除して神々へ感謝を捧げ、ヒヌカン(火の神)から一年の祈願を下げ、ウティン(御天)への里帰りをお見送りします。
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「ヤシチヌウグァン(屋敷の御願)を行う前には、家を守護する神々様へ感謝の拝みに向けて、家じゅうを大掃除します。最後に台所のヒヌカン(火の神)祭壇も掃除すると良いでしょう。普段は理由がなければあまり触れないウコール(香炉)の灰も、この時一緒に掃除するのが昔の流れです。」
「昔から沖縄では、家屋の敷地内に6柱10か所の神様が各所に鎮座され、外部からの悪疫や悪霊、嫌な噂を払い除け、守ってきたとされてきました。そこで沖縄の旧暦12月24日は旧正月に向けた年末に、「この一年、家や家に住む家族を安泰に守っていただき、ありがとうございます。」と感謝の拝みを捧げます。」「日ごろから沖縄の旧暦行事では、ヒヌカン(火の神)やお仏壇にはお供えものを捧げて祈りますが、その他の神々へ祈ることがありません。そのため春のお彼岸・秋のお彼岸・沖縄の旧暦12月24日、の3つのシーズンにヤシチヌウグァン(屋敷の御願)を行う風習があります。」「ヒヌカン(火の神様)が宿るウコール(香炉)の煤(すす)には、その家の毎日の出来事が記録されるとされてきました。ヒヌカン(火の神様)は、この家の記録を持って、沖縄の旧暦12月24日~翌旧暦1月4日(地域によって異なる)に里帰りをします。」「そのためヒヌカン(火の神)の灰や煤(すす)は、むやみに触ってはいけないとされ、ヒヌカン(火の神)を祀る家庭では、ヒヌカン(火の神)祭壇の掃除「煤払い」も控えてきた家が多くありました。けれども沖縄では旧暦12月24日だけは、日取りも関係なく存分に掃除をします。」「沖縄で旧暦12月24日に行う、ヒヌカン(火の神)への一連の儀礼では、赤ウブク(赤飯)と花米(お米)のお供えものが一般的です。神様へのお供えものとして、「ビンシー(瓶子)は必須!」と言う人もいますが、必ずしも必要ではないので、お盆にタッパーや小皿で用意しても良いでしょう。ビンシー(瓶子)はお供えものに便利な道具ですが、沖縄の御願における歴史的には浅い風習であり、戦後に民衆を中心にして広がった地域もあります。」「「アライミハナ(洗い花)」は、お米を7回、水ですすいだものです。一方「カラミハナ(乾花)は何もしないお米、花米(ハナグミ)とも言われます。また赤ウブク(赤飯)は、赤飯でも良いですし、古代米を混ぜて炊いて赤くする家もある他、赤い着色料で色を付ける家も多いです。)「ウグァンブトゥチ(御願解き)では、ジュウゴフンウコー(十五本御香)を供えます。沖縄では沖縄線香の「ヒラウコー(平線香)」を供える家庭が多い」そうです。」
解説がむずかしいので引用ばかりになってしまいましたが、沖縄文化は独特ですね。
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