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言語と宗教と政治の関係新着!!

日本人が英語を学びたい、という動機はほぼ経済的理由でしょう。日本が海外で日本語を教える動機も同じだろうと思います。しかし外国が自国語を広めようとする動機が経済だけとはかぎりません。むしろ政治的動機とか宗教的動機の方が大きい場合が多いのです。安土桃山時代以降に日本にやってきた外国人はポルトガル人、スペイン人の宣教師であり、キリスト教の普及が最大の目的でした。事実、キリシタンの増加は社会変革にもつなが・・・

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直接法の語学新着!!

外国語教育の最も単純な方法が直接法direct methodと呼ばれている方法です。名前はいかめしいのですが、実際に一番よく使われている方法です。たとえば、外国人に、ドラ焼きを見せながら「どらやき」と教える方法です。目の前に現物があるので、一番印象に残りやすいのです。語学というと、教室で習うもの、という固定観念が強いのですが、これも立派な語学です。一緒に料理をしながら、ひとつひとつ名前を教えてもら・・・

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日本語教育と国語教育新着!!

日本語教育は日本で仕事をしようとする人に対して行うことが最も多いと思われがちです。しかし実際には、日本国内における日本語教育実施機関・施設等で学ぶ日本語学習者数は、2015年(平成27年)11月現在、19万人なのに対し、世界全体の日本語学習者数は同年現在で約365万人となっていて、約20倍です。順位としては1位中華人民共和国953,283人、2位インドネシア745,125人、3位大韓民国556,2・・・

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言語接触と混淆語新着!!

日常生活において、いろいろな形の言語接触があります。小さな違いでいえば、普段の生活は誰もが自分のことば(個人方言)を使っていますが、テレビの言語はいわゆる標準語であったり、関西弁であったりしますから、方言同士の言語接触ということになります。旅にでれば、必ずその地方の方言と接触します。日本国内ではこの程度の違いが日常的ですが、諸外国では民族の違う人同士の接触が日常的なので、異言語の言語接触が起こりま・・・

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併用と兼用新着!!

よく似た概念のため、時々誤解されることがありますが、内容を理解しておくと正確に相手に伝わる語彙群があります。その1つが併用と兼用です。併用の例としては、電動自転車を思い浮かべていただくとわかりやすいと思います。坂道などでは人力と電動モーターが「併用」されます。一方、兼用の例としては、最近の傘には雨の時に雨傘、晴れた日は日傘と「兼用」できます。併用も兼用も2つのものを利用することは共通ですが、「使い・・・

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目標言語の設定新着!!

中間言語の存在を肯定し、学習者に見合った中間言語を目標言語に設定する、という論理は簡単そうでいて、実はかなりの経験と知識を要する技術です。そのための基本知識として、まず目標言語とは何かを考えなくてはなりません。よくある間違いに、母語話者の言語を目標とする設定です。いわゆるネイティブ崇拝論です。当然のことですが、母語話者は自分がどのような過程を経て、その言語を学習したのかわかっていません。「自然に」・・・

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中間言語を認める新着!!

英語教育の世界では、よく「中間言語」という考え方が用いられます。この考え方の基本として、まず学習目標である言語を「目標言語」とし、その目標に達するまでの中間段階にある状態を中間言語とするのです。かなり漠然とした定義なので、どこからどこまでが中間なのか、いつも議論になります。極論をすれば、1単語でも覚えたら中間なのか、目標言語にかなり近づいていないといけないのか、その近づいたと判断する判断材料と判断・・・

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有標と無標新着!!

英語のmarkedという概念は、日本でも普通に使われているのですが、訳語は「印のある、記号のついた、著しい、目立つ、明白な、注意されている、跡をつけて、有標の」となっています。これらの訳を眺めて、どういう概念なのか、なかなかわかりにくいと思います。「注目されている」というのが一番、英語のニュアンスに近いと思っています。たとえば交通の信号機を思い浮かべてください。普通は赤、黄、緑の3色で、どのランプ・・・

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公然 overt新着!!

英語としては一般的な表現ですが、日本人は英語でovertという表現を使う人は稀です。発音の問題があるのかもしれませんし、overと似ているので誤解されやすい、ということもあるのかもしれません。逆にいえば、聞き取り間違いがあるのかもしれません。「公然と、あからさまな、あらわな、明示的」と訳されています。抽象的な概念ですので、実際の英語表現を見てみましょう。表現の例としては、an overt act(・・・

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排他新着!!

包括の対語が排他exclusiveです。排他とか閉鎖というと否定的なニュアンスがありますが、この語には「高級な、上流の、特定の人とだけ交際する、人付き合いの悪い、お高くとまった、ほかで入手できない、高級品を扱う」といった意味もあり、副詞にしてexclusivelyというと「もっぱら、独占的に」といった意味になります。他を排除する、ということは、優位的な地位を確保することになるわけです。英語では独自・・・

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包括新着!!

最近、インクルーシブという用語が頻繁に使われるようになりました。英語のinclusiveの借用語なのですが、本来の訳語は「包括的」です。的がついているので形容詞ですから、元の日本語は「包括」です。ところが包括を和英辞典で引くとinclusivenessとなっています。英語の派生では動詞includeが形容詞になってinclusiveとなり、さらに名詞に派生してinclusiveとなったのです。 日・・・

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母語話者崇拝新着!!

昨日は八十八夜でした。茶摘み歌で有名ですが、夏が近づいてきているというわけで、もうそんな時期なのか、と思う人も多いことでしょう。こういう感覚は日本人独特のものです。こういう習慣の意識というのは、そこに育った人がもつ文化です。世界のどこの人でも、そこで得た文化の感覚は自然と頭に浮かぶものです。そういう文化の1つが言語です。八十八夜にしても、そういう表現があり、歌を連想し、夏を連想していく、という脳の・・・

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個別言語学と一般言語学

言語研究の方法には、特定の1つの言語だけを研究する分野と、広く複数の言語や人間の言語の一般性を研究する分野があります。前者が個別言語学あるいは特定言語学、後者を一般言語学といいます。わかりやすく言えば、前者の例が国語学、後者がいわゆる言語学です。 1つの分野を深く掘り下げていく研究方法を深化と呼んでいます。反対に広く一般性を追求する研究方法が一般化です。この2つは概念的には対立しているように見えま・・・

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実感と体感

実感も体感も脳の判断ですが、実感がメンタル(精神的)であるのに対し、体感はフィジカル(肉体的)な感覚であるところが異なります。体感は知覚から来るものなので、感情への影響はそれほど大きくないのですが、実感の方はメンタルなので、納得感のような感情に作用します。 日本語で考えるとなんとなく意味が似ているような感じがしますが、英語では名詞ではなく、動詞で表現することが多く、「実感する」はrealize、「・・・

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ニュアンス

「私の表現のニュアンスがうまく伝わっていない」という経験は誰にもあると思います。この意味は「伝える側の意図」が受け手にうまく伝わっていない、ということで、メッセージの発信側の気持ちがニュアンスということになります。言い方を換えると、メッセージに込められた意図は発信側と受信側では違いがあるということになります。普段、この違いはあまり意識されることはなく、通信によるメッセージは「正しく」伝わるという前・・・

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Spring is come.

Spring is come.と聞いて、「?」と思う人、懐かしいと思う人、「間違っている」と思う人、いろいろなのではないでしょうか。ある世代から上の人なら、昔の英文法の本にほぼ必ず載っていた「現在完了形の例外」として、「be+過去分詞」の例文になっていたので記憶の片隅にあるかもしれません。英語の現在完了形はhave + 過去分詞ですから、その例外になるわけですが、実際には日本語にないニュアンスがあ・・・

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言語起源論4 言語学と宗教の関係

言語起源論のうち、言語普遍論は統一の祖先という思想であり、これはユダヤ教、キリスト教、イスラム教という唯一神を信仰する宗教の教義と一致します。ただし、インドはバラモン教から仏教、ヒンドゥ教へと変化してきても多神教なので、この思想とは一致しません。しかし唯一神を信仰する人々の間では、祖語があるということが人類共通の祖先となる語があるという思想と結びつきやすく、同時に言語は人間だけのものである、という・・・

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言語起源論3 と 比較言語学

言語起源論は哲学的問題もあります。むしろそちらの方が重要なのかもしれません。3月3日は「耳の日」ですが、とくに聴覚について考える日であり、聴覚の重要な機能である言語について考える日でもあります。そこで言語に対する2つの対立的概念について考えてみます。 言語学では昔から現在に至るまで、言語普遍論と言語相対論という対立する思想が支配しています。言語普遍論と名前はいかめしいですが、要するに人間の言語は1・・・

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言語起源論2

言語起源論はオノマトペ説と身振り説に分けられる他、生得説と環境説に分けることができます。生得説というのは、言語は人間という種に固有に存在し、生まれながらにその学習機能が備わっている、あるいは本能だという考えです。それに対し、人間の言語習得は真っ白な状態から始まり、周囲から情報を習得することで発達していく、というのが環境説です。むろん、両極端ではなく、どちらの説も程度問題というか、言語データの重要性・・・

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言語起源論

ここ数年、言語学の世界で言語起源論が盛んになってきました。約百年位の周期で論争が起こります。昔の言語は文献以外の証拠がなく、文献発生以前の言語については明確な証拠がない推論のため、結論が出にくいのが最大の原因です。人類の歴史は化石という物理的な証拠があり、形態的な変化も測定できるので、進化過程も具体的に証明できます。化石の骨格から、喉の器官などの形状は推定できますが、音声そのものの痕跡はなく、あく・・・

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