ルート66 ⑤ Amarillo


十三夜の月のイラスト

ニューメキシコを過ぎると次はいよいよテキサス州です。テキサス州は広大な平原地帯です。一番広いのはアラスカ州で、テキサス州は2番目です。石油が出て、ロケット基地もあって、工業も盛んで、今も栄えています。テキサスというと西部劇の本場で、カウボーイという昔のイメージは今も残っています。南部はメキシコとの国境もあり、カリブ海にも面していますから、観光地もたくさんあります。有名なアラモ砦やケネディ暗殺の地ダラスなどがあり、各産業は成長を続けていて、農業、石油化学、エネルギー、コンピュータと電子工学、宇宙工学およびバイオテクノロジーの分野で先頭を走っています。そして豊かなため、所得税や法人税がかからないといった税制優遇や賃金・土地の安さといったビジネス環境の良さから、トヨタ自動車北米本社やテスラ、オラクル、ヒューレット・パッカード・エンタープライズなどの世界有数の企業が本社を置いています。最近は治安の悪くなったカリフォルニア州などからテキサス州に移転する企業が増えています。

西の端から東の端まで約800マイル(1300km)あるため、通過だけで1日かかります。日本でいうなら東京から博多よりやや遠いのです。途中はガソリンの給油と同時に人間の食事をして、その間にタイヤを冷やすという作業をしなくてはいけません。日本車と違い、アメリカ車は燃費効率が低く、タイヤが熱くなってバースト(パンク)するリスクがあります。その代わり、エンジンがオーバーヒートするのは連続した低速運転の時で、高速運転の連続には耐えられるようにできています。そして排気量が大きいのでエアコンはよく効きます。ただし昔の車はファンベルトが切れることがよくあるので、予備のファンベルトを積んでおき、必要に応じて自分で交換できる技術が必要でした。日本とは異なるドライブ知識は長距離ドライブの前に十分学習しておかねばなりません。

テキサス州にかぎらず、長距離ドライブでは、街に入らず、街へのインターチェンジで用を済ますことが普通です。日本観光で駅前だけで過ごすのと同じ感覚です。インターチェンジには必ずガソリンスタンドとファストフード店とモーテルが揃っています。ガソリン店もいろいろなチェーン店があり、当時からセルフとサービスの選択があり、値段も微妙に違いました。ガソリン価格は日本の4分の1ですが、排気量が大きいので、半分くらいというのが実感です。貧乏旅行だと1セントの違いも重要で、長距離だとその差も大きくなります。

価格は大きな看板で遠くからも見えるので、インターチェンジを降りたら、まっしぐらにそのスタンドに行きます。ファストフードもハンバーガーの他にタコスやフライドチキンもあり、時には小さなコンビニ併設のこともあるので、ドライブ中に必要になる飲み物や氷などを買うこともできます。日本でなら、駅のファストフードやコンビニと似たような感覚です。日本は鉄道王国、アメリカは自動車王国という文化の違いを強く感じます。日本では使い道が少ないオートドライブの必要性をアメリカでは強く感じます。

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