防災



9日1日は防災の日です。関東大震災(1923)の被害ということと二百十日(にひゃくとうか)という2つの要素からこの日を制定したのですが、その後阪神淡路大震災や東日本大震災という大震災が起きて、近年は風水害も頻発しており、日本は災害の多い国だと改めて思います。
防災というと日本人の誰もがある程度の知識を共有しています。防災を英語にするとprevention of disasterとなるのですが、これは日本独特の考え方であることは案外知られていません。防災マニュアルというのも自治体などが交付していますが、外国人にはイマイチ理解しにくいようです。欧米では同じようなものをevacuation guideといい、防災マニュアルはevacuation guidelinesと呼んでいます。直訳すると避難ガイドラインです。
イバキュエイションと言われるとよくわからない人が多いと思いますが、サバイバル英語として最低は知っておきたい単語です。もしEmergency, everyone should evacuate immediately.といわれた自力脱出してください。普通は緊急ブザーがなるので非常時だということはわかりますが、その後どうしていいのかわからないと思います。意味は「緊急事態です。直ちに避難してください」ということで、「救出を待たずに自力で」避難することを求めています。「津波てんでんこ」と同じくボヤっとしていると生きていけないのです。海外旅行をしていると意外にEvacuate!というアナウンスを聞くことがあり、日本人観光客がポカンとしてる場面に会いました。この機会にぜひ覚えておいてほしい英語です。
日本の災害マニュアルにも書いてありますが、避難の原則は自助・共助・公助です。日本では近所の声掛けとか共助が強調されることが多いのですが、それは自助できた後の話です。自治体や国の公助はさらに後です。自衛隊の救助は最終段階なのです。自力避難が大原則で、どうしても自力避難が困難な人つまり要支援避難(援護)者(官僚用語)のみが最優先で公助を受けるわけです。この用語の意味は「避難時に援護が必要なので支援を要する人」という意味です。現在は援護を削除していますが、一部ではまだ使われています。厳しい言い方になりますが、よく避難警報を無視して居残っていて自衛隊に救助されている人がテレビニュースで報道されていますが、二次被害の可能性もあるので本来はしてはいけないことです。国民はまず自助を心がけるべきで、次に共助としての避難訓練などに参加して知識を得ることが大切です。防災グッズを揃えておくのは自助努力です大いに奨励されるべきことです。
ちなみに不肖私も防災士のはしくれで日頃防災には努めております。

防災の日

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