クリスマス・ディナー
本日は日本では12月26日ですが、日差があるため欧米ではクリスマス当日です。日本でクリスマス・ディナーといえば、24日の夜に食べるご馳走ではないでしょうか。しかし欧米ではクリスマス当日つまり25日の昼に食べるご馳走のことです。ディナーについてですが、日本ではほぼ夕食の意味で、昼に食べるのはランチです。そしてランチはディナーの簡易版というのがレストランのメニューになっています。しかしディナーdinnerの語源は「1300年頃、午前9時から正午までの間に食べる一日の最初の大きな食事という意味で、古フランス語の disner「朝食」から派生した名詞で、動詞の disner(現代フランス語の dîner)は、一日の最初の食事をとるという意味」でした。中世および近代のヨーロッパでは、18世紀半ばまで、この食事は正午頃にとられるのが一般的であり、より原始的な時代には、9時または10時にさえとられていました。フランスでは、旧体制下では2時または3時に食事をとっていましたが、立法議会がパリに移ったとき、4時または5時まで開催されたため、食事の時間が遅れました。6時以降に食事をとる習慣は、それ以降一般的になりましたが、早い夕食が一般的な田舎を除いては、フランスで一般的になりました。[センチュリー辞書、1897年] 昼から夜に変わったのは、上流階級から始まりました、ということだそうです。
クリスマスのような伝統行事では古くからの習慣が残っています。降誕祭前夜は簡単な食事にし、深夜までミサなどの行事があって、朝は少し仮眠し、子供たちへのクリスマス・プレゼントのオープン行事の後に、クリスマス・ディナーを食べることになります。内容は各国や民族によって異なります。日本ではあまり知られていないフランスのノエル料理では、まずアペロ(つきだし)、そして前菜の定番が、escargot(エスカルゴ)、La coquilles saint Jacques(ホタテ貝)やmoules(ムール貝)を使った貝料理です。メインはFoies gras(フォアグラ)と七面鳥だそうです。
日本でも大晦日は年越しそばとか年越しうどんなどの簡単な食事で済ませて、年越しのTV番組や除夜の鐘、初詣などに行き、正月料理は元日にすることがほとんどでしょう。大晦日にご馳走を食べる地域もあるそうですが、それと同じことで、前夜は簡単に済ませて、その後は宗教行事というのが世界共通だと思います。
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