その他の投稿も検索をすることができます。
「検索ワード」「分野」「内容」を入力して
「検索」をクリックして下さい。
政治の語源
「政治」という言葉は、日本語で国や社会を治める行為や仕組みを指します。この言葉は、古くから漢籍にも存在し、日本では古代から「まつりごと」や「政」という言葉で国の統治や事務を指していました。明治時代以降、「政治」という組み合わせの言葉が広まりました。「政治」という言葉を明治時代に広めたのは、西周(にし あまね)という学者といわれています。西周は、明治初期に西洋の学問や思想を日本に紹介する際に、多くの・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
革命の語源と歴史的変化
「革命」という語は人により意味がかなり違ってきています。そもそも「革命」とは、既存の政治、経済、社会体制を根本的に変革することを指します。この言葉は、急激な変化や大転換を意味することもあります。革命は、被支配階級が支配階級から権力を奪い、新たな体制を築く過程を含むことが多いです。これは共産主義革命のような近代的な意味です。西洋における「革命」の語源は、ラテン語の「revolutio」に由来します。・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
双十節
10月10日は少し前まで「体育の日」でした。今では第二月曜日に移動し、何の記念日だかわからない単なる休日になってしまいました。記念日と言うのはその意義があってこその祝日なのですが、近年、政府が観光目的で連休を増産している姿勢には疑問を感じます。「トマトの日」というのもあるそうですが、語呂合わせでも、こちらの方が意義が感じられます。十が2つ並ぶことから、台湾では双十節という重要な祝祭日になっています・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
- タグ
- 季節
国際の語源
「国際」という言葉は、現代社会において頻繁に使用される言葉の一つです。しかし、その語源や歴史についてはあまり知られていないかもしれません。「国際」という言葉の語源は、英語の「international」に由来します。この言葉は、江戸時代後期に出版された漢訳洋学書『万国公法』の中で初めて使用されました。具体的には、「各国交際」という表現が「国際」の原点となります。当初、「国際」という言葉は「諸国家や・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
寒露
暦の方は寒露となりますが、まだ寒いという実感までは至っていません。寒露は秋が深まり、空気が一段と冷たく感じられる季節です。この時期は、露が冷たくなり、草木に降りる露がまるで霜のように感じられることからその名がつけられました。寒露は、二十四節気の一つで、この時期は、秋の収穫が終わり、冬の準備が始まる時期でもあります。寒露の頃になると、日中はまだ暖かさが残るものの、朝晩の冷え込みが一層厳しくなります。・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
- タグ
- 季節
差別の語源
「差別」という言葉は、特定の集団や個人に対して異なる扱いをする行為を指します。英語の「discrimination」に相当し、その語源はラテン語の「dis(分ける)」と「crimino(判断する)」から派生しています。このcrimoは犯罪の英語crimeの語源であるcrimenとは別ですが、よく似た語であることから、discriminationに犯罪的な、悪いこと、というニュアンスを感じる人もあり・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
民族の語源
「みんぞく」というと「民族」と「民俗」が同音異義語で、しかも意味が似ている面もあり、会話の中ではしばしば混乱が起きます。また学問分野でも「民族学」と「民俗学」があります。英語ではそれぞれethnology, folklore studiesといい、混乱はありません。博物館としては、大阪に国立民族学博物館(民博)があり、千葉に歴史民俗博物館(歴博)があります。展示物を見ると、民博がなんとなく国際的で・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
文化の語源
「文化」という言葉は、中国の古典文学に由来します。最も古い使用例は『易経』に見られ、「文治教化」を意味する言葉として使われました。「文」は礼儀や学問、「化」は人々を教え導くことを指します。これが転じて、広く人間の精神的・物質的な活動全般を指すようになりました。日本において「文化」という言葉が広まったのは、奈良時代から平安時代にかけてのことです。中国からの影響を受け、仏教や儒教の教えとと・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
社会の語源
「社会」という言葉は、日本語においては比較的新しい概念です。もともとは西洋の「society」という概念を翻訳するために導入されました。西洋のsocietyの起源はラテン語のsocietasに由来します。この言葉は「仲間」や「連帯」を意味し、ラテン語の「socius」(仲間、同盟者)から派生しています。中世ヨーロッパでは、社会という概念は主に宗教的な共同体や封建制度の中での人々の関係を指していまし・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
長月朔日
10月3日は旧暦9月1日、すなわち長月朔日で新月です。秋の訪れを告げる長月朔日です。昨今の天気だと新暦よりも旧暦の方が季節の移ろいがしっくりきます。日本の伝統的な暦では、長月の初日である朔日は特別な意味を持ちます。この日を迎えると、夏の暑さが和らぎ、涼やかな風が吹き始め、自然界は次第に秋の装いをまといます。長月朔日は、古くから日本人にとって重要な節目の日でした。農作物の収穫が始まり、田畑は黄金色に・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
- タグ
- 季節
経済の語源
経済という語はもう普通に日常的に使用されているので、語源といわれてもピンとこないかもしれませんが、元は経世済民または経国済民の略語です。経世済民(けいせいさいみん)は、中国の古典に登場する語で、「世(よ)を經(をさめ)、民(たみ)を濟(すくふ)」の意味です。本来はより広く政治・統治・行政全般を指す語でした。今日の「経済」は英語のEconomyの訳語として近世から使われるようになりました。訳語は本来・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
神無月の語源
神無月というのは旧名なので、今年は、旧暦10月1日はちょうど1カ月後の11月1日で、11月が神無月になります。しかし世間では旧暦の習慣を新暦に換算することが当たり前になってきているので、本日は神無月の話をします。神無月は「この月に日本中の神様が出雲に集まるので、出雲以外の地域では神様がいなくなる」という俗説を誰もが信じています。実はこれは民間語源で、本当のところは「語源不詳」です。したがって、出雲・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
宗教と階級
キリスト教では「神の下の平等」ということになっています。しかし実際には、聖職者にも階級があります。カトリックではそれが顕著で、一番上に法王がいて、枢機卿や大司教などの高位の聖職者がいて、選挙によって選ぶシステムになっています。大司教の下に司教の下に司祭、助祭がいて、さらに副助祭、侍祭(じさい)、祓魔師(ふつまし)、続師、守門(しゅもん)とかなり複雑な階級制度になっています。それに対抗したプロテスタ・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
王権神授説
宗教と政治の分離、いわゆる政教分離は理想論であり、現実は恒久平和と同じで題目に過ぎません。学校で習ったはずですが、一応復習します。王権神授説は中世ヨーロッパを中心に広まった政治思想で、王や皇帝の権威は神によって授けられたものであり、その権力は絶対的で不可侵であるとする考え方です。この思想は、王制や専制君主制の正当化に用いられました。王権神授説の起源は、ローマ帝国時代に遡ります。4世紀にキリスト教が・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
宗教指導者と権威
宗教指導者は仏教だと僧ということになりますが、キリスト教だと司祭とか神父とか牧師のような呼び名があり、ユダヤ教やイスラム教だと師という呼び名になっています。日本の神道では神官で、この呼び名が古代エジプトなど、神に仕えると人の呼び名になっています。なぜこういう呼び名があるかは後で考えるとして、ここでは、こういう人々には共通点があり、神または仏という絶対的存在と具体的存在である人間の間の存在であること・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
企業の栄枯盛衰と商標
最近、タッパーウエアの倒産が報道されました。タッパーといえば、密封できるプラスチック容器の代名詞でした。現在は百均でも買えるので、倒産もありえます。当初日本に入ってきた時は「タッパーパーティ」という商法で、ある家庭で近所の人を集めてパーティを開き、そこでのみ販売するという方式です。昔は広い家も多かったので、奥様方を集めて、こういうホームパーティをすることが、アメリカ式、最先端の文化でした。実際、ア・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
宗教と身振り
宗教は言語と深いつながりがありますが、身振りと言うか、所作が儀式などに多く採り入れれており、舞踊などまで含めると、不可分になっています。私たちが「手を合わせる」というのも宗教的所作ですが、ほとんど無意識に行動します。手を合わせる所作は仏教では普遍的ですが、キリスト教圏も祈りの所作としてすることがあります。キリスト教圏では、正教やカトリックでは「十字を切る」所作をしますが、彼らはほぼ無意識にします。・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
彼岸明け
「春分の日」と「秋分の日」を中日として前後3日間を含めた計7日間がお彼岸の期間です。彼岸明けも彼岸の期間内にあたりますので、お墓参りを行っていただいても問題ありません。大事なのは彼岸にこだわることよりも、きちんと故人を意識して偲び、思い出してあげて心を込めて供養することです。スケジュールが合わずにお彼岸期間内に、お墓参りをできなかった年もあると思います。本来であれば彼岸の時期にお墓参りを行うのが一・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
宗教の定義
宗教の起源を研究する上で、宗教とは何か、つまり宗教の定義が必要になります。ヒトの進化の過程でいつから宗教が始まったのかを決めるのは相当困難なようです。現在、いろいろ議論になっているのはネアンデルタール人やデニソワ人などの「旧人」とホモ・サピエンスのような「新人」の境界が言語や社会形成、宗教などの発生と関係があると考えられているそうです。新人になって、自分以外の死を認識し、埋葬のような行為をすると考・・・
- カテゴリー
- コラム Articles
宗教の起源
宗教がいつからはじまったのか、という疑問はいろいろな人が回答をしています。まずシンプルなのが宗教者からの回答です。神様が世界と人間と創造されたのですから、その瞬間から、と言うことになります。それは神のみぞ知ることなので、そもそも問うことがナンセンスなのです。起源を問うという考えは、進化論を前提としなければなりませんし、進化論は反キリスト教的思想なので、以前は異端でしたし、今も反対する人もいます。学・・・
- カテゴリー
- コラム Articles