秋の深まりを感じる一日

9月22日は、夏から秋へと季節が大きく移り変わる時期です。暑さの厳しかった夏が終わりに近づき、朝夕には涼しい風が吹き始めます。日暮れも少しずつ早くなり、虫の声が聞こえるようになると、「秋が来た」と実感する人も多いでしょう。、二十四節気の「秋分」の直前、あるいは秋分にあたることがあります。秋分の日は年によって9月22日または23日となるため、9月22日は暦の上でも秋の重要な節目になりやすい日です。
秋分は、太陽が天の赤道を通過する日です。このころには太陽がほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ等しくなると説明されます。ただし、実際には大気の屈折などの影響があるため、昼のほうがやや長くなります。そして秋分を過ぎると、北半球では夜の時間が次第に長くなっていきます。
このころには、田園風景にも秋の深まりが感じられます。稲穂は黄金色に色づき、収穫の時期を迎えます。農家にとっては、一年間の努力が実を結ぶ大切な季節です。春に田植えをし、夏の暑さの中で稲を育て、秋に収穫する。この長い営みの最後に実る稲穂を見ると、私たちが普段何気なく食べている米も、自然と人間の共同作業によって生まれていることに気づかされます。
9月22日前後には、「彼岸」「秋分」「収穫」「社日」という、さまざまな季節文化が重なっています。これは偶然ではありません。昔の日本人にとって、暦は単に日付を確認するためのものではありませんでした。太陽の動き、月の満ち欠け、雨や風、草木の変化、動物や虫の活動など、自然界の変化を読み取るための生活の知恵でもありました。
現在では、エアコンによって暑さをしのぎ、季節を問わずさまざまな食品を購入できます。夜になっても明るい街で生活しているため、昼と夜の変化を強く意識する機会も少なくなりました。だからこそ、季節の節目に、少し立ち止まってみるのもよいでしょう。
夕方の空を眺める。虫の声に耳を澄ます。スーパーに並ぶ新米を見る。彼岸のおはぎを味わう。そして、遠くにいる家族や、すでに亡くなった人のことを思い出す。そうした小さな行為の中に、季節を感じる心があります。
夏と秋の境目であり、昼と夜のバランスが変わっていく時期です。そして、実りの季節から冬へ向かう入口でもあります。一年は、春に始まり、夏に成長し、秋に実り、冬に静かに休む。その自然のリズムの中で、私たちの暮らしもまた変化しています。
この一日を、単なるカレンダーの日付として過ごすのではなく、「季節が一つ進んだことを感じる日」として眺めてみると、日本の秋はこれまでより少し深く、味わい深いものに感じられるかもしれません。
なんでもない日こそ、何かの行事に追われるのではなく、何もしないで、ゆっくり秋を味わい、季節の変わり目に人生が過ぎるのを重ねてみるのもよいかもしれません。「一葉(いちよう)落ちて天下の秋を知る」。これは古代中国の『淮南子』説山訓の出典で、「落葉の早い青桐の葉が一枚落ちるのを見て、秋が来たことがわかる。わずかな前触れを見て、将来起こる物事を推測する。」という意味だそうです。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 | ||||

