旧暦正月



明けましておめでとうございます。本日は旧暦正月元日です。明治四年までの長い間日本は旧暦元日をお祝いし、1か月の正月行事を楽しんでいたわけです。新暦になり、だんだん正月休みも短くなり、正月行事も少なくなっていきました。正月行事だけでなく、縁日や季節の行事もなくなり、失った精神文化も多いのではないでしょうか。
今や歳神様という考えもなくなり、カレンダーが一日変わるだけ、テレビ番組が普段と違っているくらいの感覚になってきています。そのテレビも普段から長時間バラエティ番組が増えて、飽きるようになってきています。何がどうめでたいのか、わからなくなっているのが現代社会のようです。

しかし、何事にも節目が必要で、メリハリがないと生活に潤いがなくなってしまいます。365日、24時間働くことが本当に幸福なのでしょうか。昔の奴隷でもそこまで極端な労働はしていませんでした。何のために働くのか、何のために金が必要なのか、そうした目的意識が薄れてきているように感じます。手段が目的になっているのです。
手段を追及しているうちに、いつのまにかそれが目的になってしまうことはよくあります。それを避けるには初志貫徹、当初の目的を時々確認することです。その確認をするのが節目ということになります。昔の人は季節の変わり目や行事によって、時間の流れに節目を作り、その節目のたびに、来し方行く末を考えるようにしていたわけです。

一年の計は元旦にあり。元日は旧年の仕事、出来事を振り返り、良かったこと、悪かったことを思いだして、新年の過ごし方の計画を立てるわけです。なかなか計画通りにはいかないのが普通で、次の元旦にまた反省する、ということの繰り返しです。そうして地味に一歩ずつ進展していく、という価値観であったのですが、近年は一気に展開を狙う考えが増えてきました。革命というのがそれで、コペルニクス的転回というか、百八十度異なる方向にしようとするわけです。当然、そこには無理が生じますから、政治的な革命の後には必ず混乱が起きることを歴史が示しています。革命の指導者の最後は不幸であることが多いです。

近年は地道な努力があまり評価されない、というか過程よりも結果が重視される傾向にあります。しかし学問や技術は過程が大事です。

旧暦新年を迎えるにあたり、旧暦の価値や伝統文化について地味に考えてみようと思います。

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