旧暦如月朔日
新暦2月20日は旧暦の2月1日、如月朔日です。新月で大潮です。キサラギは字の感じがよいせいか、意味のせいか、ペンネームなどによく使われます。語源は例によって諸説あり、厳しい寒さに備え重ね着をする季節を意味する「衣更着(きさらぎ)」、段々と春に向けて陽気が来るを意味する「気更来(きさらぎ)」、春に向けて草木が更に生えてくるという意味の「生更木(きさらぎ)」から転じたという3つの説があります。共通点は更(さら)という字です。漢字のテストにも出るのが、如月と師走で、どう読んでも漢字と読みが一致していません。なぜこの漢字に和名が充てられたのかという説明はあまり出てきませんが、次のように説明しているサイトがありました。
如月という漢字は、中国での月名をそのまま使用したもので、本来「きさらぎ」とは読みません。中国最古の辞書『爾雅(じが)』によると、「2月を如となす」と記述があり、「厳しい冬が終わり、草木や自然などの万物が動き出す季節」といった意味が込められています。異称は旧暦とともに中国から日本に伝わったのち、従来の漢字と季節にちなんだ語源が組み合わさったのだとされています。
( https://katekyo-yamanashi.com/info/8622 )
今は中国古典に通じている人は専門家以外にはいないので、よくわからないのも無理はないのですが、調べることはできますから、興味があれば漢字の意味も時代にきより変化し、拡大していったことがわかります。「如」には「赴く(おもむく)」という意味があったそうで、そこから「動き出す」という意味で、2月を如月というようになったということなので、如月は古代中国の2月の異名だったものが日本に輸入され、和名がつけられたということのようです。爾雅は紀元前2世紀の書物だそうですから、日本に入ってきたのも古い頃でしょう。和名のキサラギは日本書紀にも出てくるそうなので、この当て字の歴史も相当古いことになります。和名は歴史的に長く使用されてきたものですが、明治5年の新暦採用と共に一気に二月と変えられてしまいました。曜日の方は陰陽五行による命名という旧式な方法であったのに、月名は算数型にしたのも不思議です。もっとも西欧の月名は神話が起源になっているので、よくわからなかったのか、訳が難しかったのかもしれません。
Februaryの語源はPurificationであり、2月に聖燭祭Candlemasがあることと関係しています。聖燭祭はカトリックの祝日で2月2日です。詳細は以下のサイトをご覧ください。
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