オリーブ
1950年(昭和25年)3月15日、昭和天皇が小豆島を巡幸された際にオリーブの種をお手播きされました。その種は発芽し、現在では立派な樹に成長していることから、3月15日はオリーブの日となっています。
オリーブの葉は小さくて硬く、比較的乾燥に強いことからスペインやイタリアなどの地中海地域で広く栽培されています。オリーブオイルの他、塩漬けなども広く普及しています。日本ではオリーブオイルはサラダなどにかけるか、炒め油として使われることが多いのですが、イタリアでは料理の食前にパンにオリーブをつけて食べるという前菜のような食べ方もあります。
オリーブは古代から重要な油をとるための作物として知られてきました。また産地が西洋文明の発祥とされる地域の地中海沿岸であるため、聖書の記述をはじめ多くの文化的記録が残っています。たとえば『旧約聖書』の「ノアの方舟」では、「神が起こした大洪水の後、陸地を探すためにノアの放った鳩が、オリーブの枝をくわえて帰ってきた。これを見たノアは、水が引き始めたことを知った」という有名な一節があります。このことからオリーブの枝は鳩と共に「平和の象徴」とされています。この話は日本でも知られていますが、この時、鳩の前に鴉を放つのですが、鴉は帰ってきませんでした。ゆえに鴉は嫌われることになったのです。また昔あったピースというタバコのデザインは枝を加えた鳩のデザインになっていました。このピースの背景色が独特の青色で、また当時、箱入りだけでなく缶入りのピースも販売されていて、これをピー缶と呼んでいました。それが青空のことをピーカンというようになったという語源です。
古くはオリンピックの勝者にクレタ島のオリーブの樹から作られたオリーブ冠が授けられたという歴史もあります。
現在では国際連合旗のほか、イタリアやイスラエルの国章などにオリーブの枝が使われています。これがオリーブの枝であることは意外に知られていません。
日本でのオリーブ栽培は香川県・小豆島で1910年(明治43年)頃はじめて成功し、今でもオリーブは小豆島の特産物となっています。(Wikipediaを参照)
ポパイPopeye(出目という意味、実際は小さいので冗談)の恋人がOlive Oilですごくやせているのも冗談なのでしょう。またマジックの定番曲は「オリーブの首飾り」という曲でポール・モーリアの演奏で有名になり、初めてマジックに使ったのは松旭斎(しょうきょくさい)すみれという女性マジシャンでした。
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